定義
絶対リスク減少ARRは対照群リスク − 介入群リスクである。NNTは1 ÷ ARRで、一定期間に1件のイベントを追加で防ぐために治療する人数を表す。害が増える場合の絶対リスク増加ARIに対し、NNH = 1 ÷ ARIを用いる。
イメージ
相対効果が同じでも、もともとの危険が高い集団では救える人数が多く、低い集団では多くの人を治療して1件を防ぐ必要がある。NNTはその臨床的な距離を人数へ変換したもの。
仕組み
ARRは基準リスクに依存するため、同じ相対リスク減少でも対象集団と追跡期間で変わる。例えばリスクが20%から10%ならARRは10ポイント、NNTは10だが、2%から1%なら相対半減でもARRは1ポイント、NNTは100となる。時間依存イベントでは単純な累積割合だけでなく、指定時点の生存確率差などからNNTを求める。利益と害は同一期間・同程度の重要性で比較する。
例
治療群5%、対照群10%ならARRは0.05、NNTは20であり、指定期間に20人を治療して1件を追加で防ぐ計算になる。副作用が1%から3%へ増えればARIは0.02、NNHは50である。