定義
酸塩基代償は、一次性代謝障害に肺が、一次性呼吸障害に腎が応答してpH変化を小さくする過程である。実測値が期待補償範囲を外れる場合、混合性酸塩基障害を考える。
イメージ
片側へ傾いた天秤を別の側から戻すが、通常は中央を越えて反対へ傾けない調整と考える。予想より戻りすぎる、または不足するなら別の力が加わっている。
仕組み
代謝性アシドーシスではWinter式「予測PCO₂ = 1.5 × HCO₃⁻ + 8 ± 2」で呼吸性補償を評価する。代謝性アルカローシスでは「予測PCO₂ ≈ 40 + 0.7 × (HCO₃⁻ − 24) ± 5」が目安となる。呼吸性アシドーシスではPCO₂ 10 mmHg上昇あたりHCO₃⁻が急性約1、慢性約3.5〜4 mmol/L上昇し、呼吸性アルカローシスでは急性約2、慢性約4〜5 mmol/L低下する。呼吸性補償は分単位、腎性補償は数日を要する。
例
HCO₃⁻ 12 mmol/Lの代謝性アシドーシスなら予測PCO₂は約26 ±2 mmHgである。実測40 mmHgなら呼吸性アシドーシス併存を疑う。
注意点
単純障害の補償は通常pHを完全正常化せず、過剰補償もしない。正常pHでも相反する二つの一次性障害が相殺している場合があり、pHだけで単純障害と判断しない。
補足ノート
定義
酸塩基代償は、一次性代謝障害に肺が、一次性呼吸障害に腎が応答してpH変化を小さくする過程である。実測値が期待補償範囲を外れる場合、混合性酸塩基障害を考える。
イメージ
片側へ傾いた天秤を別の側から戻すが、通常は中央を越えて反対へ傾けない調整と考える。予想より戻りすぎる、または不足するなら別の力が加わっている。