定義
肺胞気式はPAO₂ = FiO₂(PB−PH₂O) − PaCO₂/Rで肺胞酸素分圧を推定する。A–aDO₂はPAO₂−PaO₂であり、肺胞気と動脈血の酸素分圧差を示す。
イメージ
肺胞まで酸素がどれだけ届くはずかを式で計算し、実際の動脈血酸素との差を見る。肺胞自体の酸素が低いのか、肺胞から血液へ移す過程に問題があるのかを分けられる。
仕組み
海面上・室内気ではPB約760 mmHg、PH₂O約47 mmHg、Rを0.8とするとPAO₂はおよそ150−PaCO₂/0.8で近似できる。純粋な低換気ではPAO₂とPaO₂が並行して低下しA–a較差は概ね正常である。V/Q不均衡、拡散障害、右左シャントではPaO₂がPAO₂より大きく低下し較差が開大する。正常A–a較差は年齢やFiO₂で変わり、高濃度酸素下では単純な基準値を用いない。
例
高PaCO₂を伴う低酸素血症でA–a較差が正常なら、鎮静薬、神経筋疾患、胸郭障害などによる肺胞低換気を考えやすい。較差が開大すれば肺実質・血管病変を疑う。