定義
解剖学的死腔は鼻腔から終末細気管支までのガス交換を行わない伝導気道容量である。生理学的死腔は、解剖学的死腔と、換気されても血流が乏しくCO₂交換へ寄与しない肺胞死腔の和である。
イメージ
空気を運ぶ廊下と、開いているが利用者のいない部屋を合わせた『使われない換気』と考える。廊下は正常でも必要だが、無灌流肺胞は病的に増えうる。
仕組み
伝導気道は吸気を加温・加湿・清浄化するがガス交換面をもたない。肺胞死腔はV/Qが非常に高い領域で、肺血流減少や肺血管閉塞で増える。Bohr式では呼気CO₂と動脈CO₂の差からVD/VTを推定する。健康人では生理学的死腔は解剖学的死腔に近いが、肺疾患では乖離する。人工気道や回路も装置死腔を増やす。
例
肺塞栓で一部肺胞への血流が途絶えると、その肺胞は換気され続けてもCO₂排出へ寄与せず、生理学的死腔が増える。
注意点
死腔は『空気が全く動かない場所』ではない。むしろ換気されるが交換へ寄与しない量である。シャントは灌流されるが換気されないV/Q=0の反対極である。
補足ノート
定義
解剖学的死腔は鼻腔から終末細気管支までのガス交換を行わない伝導気道容量である。生理学的死腔は、解剖学的死腔と、換気されても血流が乏しくCO₂交換へ寄与しない肺胞死腔の和である。
イメージ
空気を運ぶ廊下と、開いているが利用者のいない部屋を合わせた『使われない換気』と考える。廊下は正常でも必要だが、無灌流肺胞は病的に増えうる。