定義
アポトーシスは、不要・損傷細胞を個別に除去するプログラム細胞死である。内因性ミトコンドリア経路と外因性デス受容体経路が開始機構となり、実行カスパーゼが細胞構造を秩序立てて解体する。
イメージ
建物を爆破せず、内部を分別して小包にし、清掃員が回収する解体作業に似ている。周囲へ内容物が漏れにくいため、壊死より炎症を起こしにくい。
仕組み
内因性経路ではDNA損傷、増殖因子欠乏、小胞体ストレスなどによりBCL-2ファミリーの均衡が変化し、BAX/BAKがミトコンドリア外膜を透過化する。放出されたシトクロムcはApaf-1とアポトソームを作り、カスパーゼ9を活性化する。外因性経路ではFasやTNF受容体ファミリーがアダプター蛋白を介してカスパーゼ8/10を活性化する。実行カスパーゼ3/6/7は核・細胞骨格蛋白を切断し、DNA断片化、細胞縮小、膜ブレブ、アポトーシス小体形成を起こす。ホスファチジルセリン露出が貪食の目印となる。
例
発生過程の指間組織除去や、DNA損傷が修復不能な細胞の排除ではアポトーシスが働く。ウイルス感染細胞は細胞傷害性T細胞からのシグナルでアポトーシスへ誘導される。