定義
自動能は外部刺激なしに膜電位が閾値へ到達し活動電位を生じる性質である。撃発活動は先行する活動電位の再分極中または再分極後に生じる後脱分極が閾値へ達して追加興奮を起こす現象である。
イメージ
自動能は一定周期で自ら鳴る時計、撃発活動は一度鳴った振動が余韻となって次の誤作動を引き起こす現象と考えると区別しやすい。
仕組み
洞結節ではIf電流、T型・L型Ca²⁺電流、K⁺電流低下、細胞内Ca²⁺時計が第4相脱分極を形成する。異所性自動能は虚血、電解質異常、交感神経刺激などで増強する。早期後脱分極EADは活動電位延長中の第2〜3相にCa²⁺またはNa⁺電流が再活性化して起こり、QT延長とtorsades de pointesに関連する。遅延後脱分極DADは再分極後に細胞内Ca²⁺過負荷から一過性内向き電流が生じ、ジギタリス中毒やカテコラミン過剰で起こりやすい。
例
低K血症やQT延長薬で活動電位が延長するとEADが生じやすくなる。一方、ジギタリス中毒では細胞内Ca²⁺過負荷からDADと心室性期外収縮が起こり得る。