定義
コレステロール合成は、細胞質・滑面小胞体でアセチルCoAからメバロン酸、イソプレン単位、スクアレン、ラノステロールを経てコレステロールを作る経路である。律速酵素HMG-CoA還元酵素とSREBP–SCAP系が合成、取り込み、エステル化を協調制御する。
イメージ
細胞内コレステロール在庫が減ると、工場の生産ラインと外部からの受取口を同時に増やし、在庫が満ちると両方を止める在庫管理システムと考えられる。
仕組み
アセチルCoAからHMG-CoAが作られ、HMG-CoA還元酵素がNADPHを使ってメバロン酸を生成する。その後ATPを使って活性イソプレン単位を形成し、スクアレン、ラノステロールを経てコレステロールとなる。小胞体コレステロールが低いとSCAPがSREBPをGolgi体へ運び、切断されたSREBPが核でHMG-CoA還元酵素とLDL受容体の転写を高める。高いとInsigが複合体を小胞体へ保持し、ACATがコレステロールをエステル化する。AMPKリン酸化は合成を抑え、インスリンは促進方向に働く。
例
肝細胞で細胞内コレステロールが低下するとLDL受容体発現が増え、血中LDLの取り込みが高まる。コレステロールは細胞膜、胆汁酸、ステロイドホルモンの材料となる。