定義
慢性炎症は、数週〜年単位で持続し、単核細胞浸潤、組織破壊、血管新生・線維化を特徴とする。肉芽腫は、活性化マクロファージが類上皮細胞として集簇し、しばしば多核巨細胞を伴う特殊な慢性炎症である。
イメージ
消せない小さな火事の周囲に、処理担当、指揮担当、修復担当が長く集まり続ける状態である。処理できない物質を壁で囲い込む戦略が肉芽腫に相当する。
仕組み
持続感染、自己免疫、長期毒性曝露ではマクロファージとT細胞が相互活性化する。Th1由来IFN-γはマクロファージを古典的に活性化し、TNFやケモカインが細胞集積を維持する。マクロファージはROS、プロテアーゼ、サイトカインで組織を傷害すると同時に、TGF-βや増殖因子で線維化・血管新生を促す。肉芽腫では処理困難な微生物や異物を類上皮細胞・巨細胞が囲み、周囲にリンパ球と線維化が形成される。免疫性肉芽腫と異物肉芽腫では誘導機序が異なる。
例
細胞内で生存する微生物が持続すると、Th1–マクロファージ軸が長期間活性化され肉芽腫が形成される。縫合糸など大きな異物では異物型巨細胞が周囲を取り囲む。