定義
サイトカインは細胞間情報伝達タンパク質で、そのネットワークは多面発現、多面性、redundancy、冗長性、synergy、相乗性、antagonism、拮抗性、cascade inductionという性質を持つ。作用は産生細胞、受容体発現、濃度、同時シグナル、時間で変わる。
イメージ
一人の指令者が複数部署へ異なる指示を出し、複数の指令者が同じ仕事を重複して支え、組合せで効果が増減する組織連絡網と考える。単線の「一分子一作用」ではない。
仕組み
多面性ではIL-4がB細胞クラススイッチ、T細胞分化、マクロファージ状態などへ異なる作用を示す。冗長性ではIL-2、IL-4、IL-7など共通γ鎖受容体ファミリーが一部重なる増殖・生存シグナルを持つ。相乗性では複数サイトカインが転写因子を協調活性化し、単独以上の応答を作る。拮抗性ではIFN-γとIL-4のように異なる細胞分化を促し互いを抑える。カスケードではTNFやIL-1が他のサイトカイン・接着分子を誘導する。可溶性受容体、受容体拮抗分子、SOCSが応答を制限する。
例
単一サイトカインを遮断しても冗長な経路が残り、炎症が完全には消えないことがある。一方、上流サイトカインの過剰は複数下流経路を一斉に活性化する。