定義
デルマトームは一つの脊髄分節・後根から感覚入力を受ける皮膚領域である。ミオトームは一つの脊髄分節・前根が主に支配する骨格筋群または代表運動を指す。発生学的には体節由来の皮筋板・筋板とも関連するが、臨床用語は神経支配図を指すことが多い。
イメージ
脊髄を階ごとの配電盤と考えると、各階が主に受け持つ皮膚の帯がデルマトーム、各階が主に動かす運動がミオトームである。ただし隣の階との重なりが大きい。
仕組み
末梢神経は複数神経根の線維を混合して走るため、神経根障害と末梢神経障害では感覚・筋力低下の分布が異なる。デルマトームは隣接分節と重複し、単一根切断で完全知覚脱失になりにくい。ミオトームも多根支配で、代表運動、腱反射、感覚分布を組み合わせて局在する。帯状疱疹や根症では分節性分布が診断の手掛かりとなる。臨床局在では代表運動、腱反射、末梢神経領域を組み合わせて判定する。
例
手関節背屈低下があっても、特定末梢神経だけでなくC6前後の神経根障害を考える。感覚分布、他の同一根支配筋、腱反射を併せると局在精度が上がる。