定義
収縮末期圧–容積関係、ESPVRは、前負荷や後負荷を変えた複数の圧–容積ループの収縮末期点を結んだ関係である。直線近似した傾きEes、収縮末期エラスタンスは心室が容積あたりどれだけ圧を生み出せるかを示し、収縮性上昇で急峻になる。
イメージ
同じ心室をさまざまな量だけ満たし、収縮終了時にどこまで圧を作れたかを並べる「最大能力線」と考える。線が左上へ立つほど、小さな容積でも高い圧を作れる。
仕組み
一過性下大静脈遮断などで前負荷を変化させると、各拍の収縮末期点が得られる。ESPVRはPes = Ees ×(V_es − V₀)で近似され、Eesは傾き、V₀は圧ゼロへの外挿容積である。陽性変力作用ではEesが増加し線が左上へ、収縮性低下では右下へ移る。負荷依存性は駆出率や一回拍出量より少ないが完全に独立ではなく、時間依存性、心室形状、交感神経、測定範囲の影響を受ける。
例
カテコールアミン投与で収縮性が高まると、同じ後負荷でも収縮末期容積が減り、ESPVRの傾きが増える。収縮不全ではEesが低下する。