定義
受精は通常、卵管膨大部で受精能を獲得した精子が卵母細胞を認識・侵入し、雌雄前核が融合して接合子を形成する過程である。着床は卵割後の胚盤胞が透明帯から孵化し、子宮内膜へ接着・侵入する過程である。
イメージ
受精は二つの設計図を一つにまとめる瞬間、着床はその設計図を持つ小さな細胞集団が子宮内膜へ足場を築き、栄養と情報交換を始める段階である。
仕組み
精子は女性生殖路で受精能獲得を受け、透明帯との相互作用で先体反応を起こす。精子膜と卵細胞膜の融合後、卵細胞のCa²⁺波と皮質顆粒反応が多精子受精を防ぎ、第二減数分裂が完了する。接合子は卵割して桑実胚、胚盤胞となり、栄養膜は細胞性栄養膜と合胞体性栄養膜へ分化する。合胞体性栄養膜が内膜へ侵入し、hCGを分泌して黄体を維持する。内細胞塊は胚本体を形成する。
例
受精後すぐに子宮へ着床するのではなく、卵管を移動しながら数回の卵割を経て胚盤胞となり、透明帯から孵化した後に着床を開始する。