定義
物質Xの分画排泄率FExは、濾過負荷に対する尿中排泄量の割合で、FEx = (Ux×PCr)/(Px×UCr)×100%と表す。クレアチニンをGFRの近似として同時補正する。
イメージ
腎臓へ入った物質のうち、濾過という入口を通った量を100とし、最終的に尿へ何%出たかを見る。少なければ再吸収優位、多ければ再吸収低下または分泌を考える。
仕組み
濾過負荷はGFR×Px、排泄速度はUx×Vである。両者の比をとり、GFRをクレアチニンクリアランスで近似すると尿量Vが消えて上式となる。Na⁺のFENaは腎でのNa保持反応を反映し、尿素のFEUreaは利尿薬使用時に補助的に使われる。尿酸、K⁺、リンなどにも応用できるが、病態、薬剤、摂取、CKD、浸透圧利尿で解釈は変わる。FExは単独診断ではなく臨床状況と組み合わせる。
例
循環血漿量低下ではRAASと交感神経がNa再吸収を強め、FENaが低くなりやすい。一方、尿細管障害では再吸収能力が低下しFENaが上がることがある。