定義
頻度加重は、骨格筋へ次の刺激が加わる時点で前の単収縮が十分に弛緩していないため、張力が重なって増える現象である。刺激頻度が高まると張力の振動を残す不完全強縮、さらに高いと滑らかな持続張力を示す完全強縮となる。
イメージ
一回ずつ押すブランコが止まる前に次の力を加えると振幅が増えるように、Ca²⁺と張力が消える前に次の刺激が重なると筋力が増す。
仕組み
骨格筋活動電位は数msと短いが、Ca²⁺放出・再取り込みと機械的単収縮は数十〜数百ms続く。したがって不応期を終えた筋線維へ次の活動電位を発生させられ、筋小胞体からのCa²⁺放出が重なる。トロポニンCへのCa²⁺結合が増え、利用可能なアクチン部位とクロスブリッジ数が増加する。刺激間隔が弛緩時間より短いほど加重し、融合頻度は速筋・遅筋の収縮速度で異なる。運動単位動員と発火頻度調節が全筋力を決める。
例
弱い随意収縮では少数運動単位が低頻度で発火し、強い収縮では追加動員と発火頻度上昇により張力が増える。姿勢筋は比較的低頻度でも融合しやすい。