定義
三胚葉は、胚盤葉上層細胞が原始線条を通って移動する原腸形成により成立する外胚葉、中胚葉、内胚葉である。外胚葉は主に表皮・神経系、中胚葉は筋・骨・結合組織・循環泌尿生殖系、内胚葉は消化管・呼吸器の上皮と関連腺を形成する。
イメージ
建物の設計図を三つの材料系統に分けるようなもの。完成臓器は一つの胚葉だけでできるとは限らず、上皮は内胚葉、筋や血管は中胚葉というように複数系統が組み合わさる。
仕組み
原始線条を最初に通過した細胞が胚盤葉下層を置換して内胚葉となり、次の細胞が中胚葉を形成し、表面に残る細胞が外胚葉となる。外胚葉は表面外胚葉、神経管、神経堤へ分化する。中胚葉は沿軸・中間・側板などへ区分され、側板は体壁側と臓側に分かれる。内胚葉は前腸・中腸・後腸の上皮系を作る。誘導シグナルと細胞移動が位置情報を与える。一つの臓器でも上皮と結合組織・血管などで由来胚葉が異なることが多い。
例
小腸では粘膜上皮と腺上皮は内胚葉由来だが、平滑筋、結合組織、血管は中胚葉由来である。「小腸は内胚葉由来」とだけ覚えると組織成分を取り違える。