定義
相乗作用は複数ホルモンの併用効果が各単独効果の和以上となる関係、拮抗作用は互いに反対方向へ調節する関係、許容作用は一つのホルモンが別のホルモンの十分な反応に必要な条件を整える関係である。
イメージ
相乗は二人で単純な足し算以上の仕事をする、拮抗はアクセルとブレーキ、許容は主役が働けるよう舞台や受容体を準備する裏方と考えるとよい。
仕組み
相乗は異なる受容体経路が同じ代謝酵素や転写因子へ収束する場合に起こる。血糖維持ではグルカゴン、カテコラミン、コルチゾール、成長ホルモンが協調する。拮抗はインスリンとグルカゴンのように代謝流を逆方向へ調節する。許容作用では甲状腺ホルモンやコルチゾールがアドレナリン受容体発現や血管反応性を維持し、カテコラミン作用を成立させる。関係は組織・濃度・時間で変わり、一組のホルモンを常に一分類へ固定できない。
例
副腎不全で低血圧が起こるのはコルチゾール不足による直接効果だけでなく、血管のカテコラミン反応性を保つ許容作用が失われることも関与する。