定義
過形成は、成熟細胞の増殖または組織幹細胞からの新生によって細胞数が増加する状態である。生理的過形成と病的過形成があり、刺激が除かれると縮小し得る。
イメージ
工場の一人ひとりを大きくするのではなく、作業員の人数を増やして需要へ対応する状態である。分裂できない細胞では過形成より肥大が中心になる。
仕組み
ホルモン、成長因子、サイトカインが細胞周期を促進し、成熟細胞または幹・前駆細胞の増殖を増やす。生理的ホルモン性過形成には妊娠時乳腺、代償性過形成には肝部分切除後の残存肝細胞増殖がある。病的過形成では過剰なホルモン・増殖因子刺激により細胞数が増えるが、通常は成長因子依存性と制御性を保つ点で腫瘍と異なる。ただし持続的増殖は変異機会を増やし、一部病変では腫瘍リスクの背景となる。肥大と過形成は子宮などで同時に起こり得る。
例
肝部分切除後には残存肝細胞が増殖し、組織量が回復する。持続的エストロゲン刺激では子宮内膜腺の過形成が起こり得る。