定義
陽性尤度比LR+は感度 ÷ (1 − 特異度)、陰性尤度比LR−は(1 − 感度) ÷ 特異度である。検査結果が疾病の可能性をどの程度増減させるかを比率で表し、検査後オッズ = 検査前オッズ × 尤度比で利用する。
イメージ
検査結果を、病気側と非病気側のどちらへどれだけ重く傾ける証拠かを示す「倍率」と考える。LR+が大きい陽性は病気側へ、LR−が0に近い陰性は非病気側へ強く傾ける。
仕組み
検査前確率pはオッズp/(1−p)へ変換し、結果に対応する尤度比を掛け、得られたオッズを確率odds/(1+odds)へ戻す。連続検査では各値や区間ごとの尤度比を用いると、単一閾値より情報を生かせる。複数検査を連続して掛けるには条件付き独立性が必要で、同じ病態指標を測る検査同士では証拠を二重計上しやすい。有病割合ではなく条件付き検査特性から導かれるため、的中率より集団間で移植しやすい。
例
検査前確率20%はオッズ0.25である。LR+が8の陽性なら検査後オッズは2となり、検査後確率は約67%となる。同じ陽性でも検査前確率が1%なら検査後確率は大きく異なる。