定義
ヘテロ接合性消失LOHは、もともと異なる二つのアレルを持つ座位で一方の情報が失われる状態である。コピー数変化CNVは、基準ゲノムに比べDNA領域のコピー数が減少または増加した状態を指す。
イメージ
二冊ある遺伝子の説明書の一冊を失う、または同じページを余分に複製する変化である。腫瘍抑制遺伝子では残った正常コピーの消失が機能喪失を完成させる。
仕組み
LOHは染色体欠失、非相同組換え、有糸分裂組換え、染色体不分離後の重複、copy-neutral LOHなどで生じる。コピー数が正常でも両コピーが同じ親由来となればLOHとなる。CNVは非対立相同組換え、複製エラー、二本鎖切断修復異常などで形成され、遺伝子量、融合遺伝子、調節領域配置へ影響する。腫瘍では腫瘍抑制遺伝子欠失やオンコジーン増幅が選択され、正常多型としてのCNVも存在する。
例
生殖細胞系列で腫瘍抑制遺伝子の一方が変異している人の細胞で、正常アレル側を含む領域にLOHが起こると、二段階目の機能喪失となり得る。