定義
基本肺気量には一回換気量、予備吸気量、予備呼気量、残気量がある。複数の肺気量を組み合わせたものを肺容量と呼び、吸気容量、肺活量、機能的残気量、全肺気量などを定義する。残気量を含む容量は通常のスパイロメトリーだけでは測定できない。
イメージ
肺を伸縮する袋と考え、普通の呼吸で出入りする量、さらに吸える余裕、さらに吐ける余裕、吐き切っても残る量に分ける。それらを目的に応じて足し合わせることで、肺全体の大きさや呼気後に残る量を評価できる。
仕組み
肺活量は予備吸気量、一回換気量、予備呼気量の和である。機能的残気量は安静呼気終末に肺内へ残る量で、予備呼気量と残気量の和に等しい。全肺気量は最大吸気位の肺内ガス量で、肺活量と残気量の和である。残気量、機能的残気量、全肺気量はヘリウム希釈法、窒素洗い出し法、体プレチスモグラフィなどで測定する。閉塞性障害では呼気時の気道閉鎖とエアトラッピングにより残気量や機能的残気量が増え、拘束性障害では全肺気量が低下する。 ガス希釈法は換気される肺領域だけを測るため、強い気道閉塞があると閉じ込められたガス量を過小評価し得る。体プレチスモグラフィは胸腔内の圧縮可能な全ガス量を反映し、閉塞性疾患のガス閉じ込め評価に適する。
例
COPDでは肺活量が比較的保たれていても、残気量と全肺気量が増え、呼気後に多くの空気が残ることがある。肺線維症では全肺気量と肺活量がともに低下しやすい。