定義
排尿反射は、膀胱壁伸展を求心性に感知し、仙髄副交感神経を介して排尿筋収縮と尿道抵抗低下を起こす反射である。橋排尿中枢は膀胱と括約筋を協調させ、大脳皮質・前頭葉は社会的状況に応じて開始を抑制または許可する。
イメージ
膀胱は貯蔵中には低圧の袋、排尿時には収縮するポンプへ切り替わる。出口を閉じたまま袋だけ収縮しないよう、中枢が袋と二つの括約筋を同時制御する。
仕組み
蓄尿期には交感神経下腹神経がβ3受容体で排尿筋を弛緩し、α1受容体で膀胱頸部・内尿道括約筋を収縮させる。陰部神経は外尿道括約筋を随意収縮させる。膀胱伸展が増えると骨盤神経求心路が仙髄と橋排尿中枢へ伝わり、排尿許可時に副交感神経骨盤神経がM3受容体で排尿筋を収縮させ、交感・陰部神経活動を抑えて出口を弛緩する。乳幼児は脊髄反射優位で、発達により皮質制御が加わる。
例
脊髄損傷のレベルと時期により、無反射性膀胱、排尿筋過活動、排尿筋–括約筋協調不全が生じる。前立腺による機械的抵抗増加は反射が正常でも排尿を妨げる。