定義
膠質浸透圧は、アルブミンを中心とする血漿蛋白などのコロイド粒子がつくる浸透圧である。毛細血管壁を通過しにくい蛋白が血管内に保持されるため、血管外への水濾過を抑える方向に働く。
イメージ
血管内に残る大きな蛋白が、水の外向き移動へブレーキをかけるイメージである。蛋白分子の粒子数は小分子より少ないが、毛細血管壁を通過しにくいため血管内外の水分配へ持続的に影響する。
仕組み
血漿蛋白、とくにアルブミンは血漿膠質浸透圧πcを形成する。改訂Starling原理では、内皮糖衣直下の低蛋白層における膠質浸透圧との差が、外向き濾過へ対抗する実効的な力として重要である。低アルブミン血症ではこの対抗力が弱まり、濾過がリンパ回収能力を超えると間質液が増える。炎症で蛋白反射係数が低下すると蛋白が間質へ漏れ、膠質浸透圧差の低下とリンパ負荷増大が浮腫を促進する。
例
高度の低アルブミン血症では、血漿膠質浸透圧が低下して末梢浮腫や腹水が生じやすくなる。炎症で毛細血管透過性が上昇した場合も、蛋白漏出により局所浮腫が形成される。
注意点
膠質浸透圧だけで体液移動は決まらず、毛細血管静水圧、透過性、内皮糖衣、リンパ流を同時に評価する。正常毛細血管で「静脈端から常に大量再吸収される」とする古典的説明は一般化しない。総蛋白とアルブミンの寄与も同一ではない。
補足ノート
定義
膠質浸透圧は、アルブミンを中心とする血漿蛋白などのコロイド粒子がつくる浸透圧である。毛細血管壁を通過しにくい蛋白が血管内に保持されるため、血管外への水濾過を抑える方向に働く。
イメージ
血管内に残る大きな蛋白が、水の外向き移動へブレーキをかけるイメージである。蛋白分子の粒子数は小分子より少ないが、毛細血管壁を通過しにくいため血管内外の水分配へ持続的に影響する。