定義
PAMPは微生物に保存された分子パターン、DAMPは損傷・壊死細胞から生じる内因性危険シグナルである。PRRはこれらを認識する受容体群で、細胞膜、エンドソーム、細胞質などに配置される。
イメージ
警報装置が侵入者の共通装備だけでなく、建物の破損や煙も検知するイメージである。PAMPは侵入者の印、DAMPは自分の組織が壊れた印に相当する。
仕組み
TLRは細胞膜またはエンドソームで細菌成分や核酸を、NLRは細胞質で細菌成分や細胞ストレスを、RLRはウイルスRNAを、cGAS–STING系は細胞質DNAを検知する。シグナルはNF-κB、AP-1、IRFなどを活性化し、炎症性サイトカイン、I型インターフェロン、共刺激分子を誘導する。一部NLRはインフラマソームを形成し、カスパーゼ1を介してIL-1β・IL-18成熟とパイロトーシスを促す。ATP、尿酸結晶、HMGB1などのDAMPは無菌性炎症を起こし得る。PRR応答は病原体排除に有用だが、過剰または持続すると組織障害を増幅する。
例
細菌感染ではLPSなどのPAMPがTLRを刺激する。虚血壊死では微生物がなくても細胞外ATPやHMGB1などのDAMPが放出され、無菌性炎症が起こる。