定義
実質は肝細胞、腺上皮、心筋細胞など、各臓器の主要な専門機能を担う細胞成分である。間質は結合組織、細胞外基質、線維芽細胞、血管、リンパ管、免疫細胞、神経など、実質を支持・栄養・調節する成分を指す。
イメージ
工場で製品を作る機械と作業員が実質、建物の骨組み、配管、電力、輸送路、警備が間質に相当する。機械だけでも建物だけでも工場は機能せず、両者の連携が必要である。
仕組み
間質は単なる足場ではなく、成長因子、サイトカイン、機械的硬さ、酸素供給、細胞接着を通じて実質細胞の分化・増殖・生存を制御する。傷害時には実質細胞の再生能力と間質の細胞外基質保存が回復を左右し、基質が破壊されると瘢痕化しやすい。腫瘍では癌細胞が実質に相当し、線維芽細胞、免疫細胞、血管、基質からなる腫瘍間質が増殖、薬剤到達、浸潤を変える。
例
肝障害で肝細胞が一時的に失われても網状構造が保たれれば再生しやすい。一方、慢性傷害で間質に膠原線維が蓄積すると、実質量だけでなく血流と組織構築も変わり臓器機能が低下する。