定義
薬物動態PKは吸収・分布・代謝・排泄を通じた体内薬物量と濃度の時間変化を扱う。薬力学PDは薬物濃度と受容体結合、シグナル、臨床効果・有害作用の関係を扱う。
イメージ
PKは『体が薬に何をするか』、PDは『薬が体に何をするか』である。投与量から血中濃度までがPK、濃度から反応までがPDと考えると整理しやすい。
仕組み
投与後の濃度はバイオアベイラビリティF、分布容積Vd、クリアランスCLなどで決まり、反復投与では半減期に応じて定常状態へ近づく。標的部位濃度は血中濃度と時間差を持つことがあり、受容体結合と下流信号はEmax、EC50、Hill係数などで表現される。効果部位平衡、活性代謝物、不可逆作用、生理的ターンオーバーにより濃度と効果のヒステリシスが生じる。個体差は腎肝機能、遺伝子、年齢、併用薬、病態で生じる。投与設計ではPKで濃度を予測し、PDで有効域・毒性域を評価する。
例
同じ投与量でも腎クリアランス低下で血中濃度が上がるのはPK変化である。同じ濃度でも受容体感受性が低下して効果が弱いのはPD変化である。