定義
陽性的中率PPVはP(疾病あり|検査陽性)で、真陽性 ÷ 全陽性で求める。陰性的中率NPVはP(疾病なし|検査陰性)で、真陰性 ÷ 全陰性で求める。患者が知りたい検査後確率に近いが、対象集団の疾病頻度に強く影響される。
イメージ
感度・特異度が検査側から患者を見る指標なのに対し、的中率は結果を受け取った患者側から「この結果は何を意味するか」を見る指標である。同じ検査でも流行地と低リスク健診では意味が変わる。
仕組み
Bayesの定理により、PPVとNPVは感度、特異度、検査前確率から決まる。疾病がまれな集団では偽陽性数が真陽性数を上回りやすくPPVが低下する一方、NPVは高くなりやすい。高リスク集団では逆方向となる。したがって研究で報告された的中率を別の診療集団へそのまま移植できない。検査前確率の更新には、集団依存性が比較的小さい尤度比を用いると整理しやすい。
例
感度・特異度が同じ検査でも、一般健診では陽性の多くが偽陽性となる一方、典型症状がある専門外来では陽性の信頼度が高くなる。検査結果だけでなく検査前の臨床情報が重要である。