定義
前負荷は、心室収縮開始時に心筋線維へ加わっている伸展負荷である。厳密には拡張末期の心筋壁応力を指し、実用上は拡張末期容量、拡張末期圧、静脈還流量などで近似される。
イメージ
ポンプを動かす前に内部へどれだけ液体を入れ、ばねをどれだけ伸ばしたかという初期条件に相当する。適度に満たすと一回の吐出量が増える。
仕組み
循環血液量、静脈容量、胸腔内圧、心房収縮、心室コンプライアンスが拡張末期容量と壁応力を決める。前負荷増加は生理的範囲でサルコメア長とCa²⁺感受性を高め、Frank–Starling機序により一回拍出量を増やす。ただし同じ拡張末期圧でも心室コンプライアンスが異なれば容量と線維伸展は異なる。壁応力は半径と壁厚にも依存する。
例
輸液で静脈還流が増えた場合、心室が十分拡張できれば前負荷が増し、一回拍出量が増える。一方、硬い心室では圧だけ上がりやすい。
注意点
前負荷を中心静脈圧や肺動脈楔入圧と完全に同一視しない。圧は容量・壁応力の代理であり、胸腔内圧、弁疾患、心室コンプライアンスで解釈が変わる。
補足ノート
定義
前負荷は、心室収縮開始時に心筋線維へ加わっている伸展負荷である。厳密には拡張末期の心筋壁応力を指し、実用上は拡張末期容量、拡張末期圧、静脈還流量などで近似される。
イメージ
ポンプを動かす前に内部へどれだけ液体を入れ、ばねをどれだけ伸ばしたかという初期条件に相当する。適度に満たすと一回の吐出量が増える。