定義
受容野は、特定の感覚ニューロンまたは神経回路の発火を増減させる末梢・空間領域である。側方抑制は活動した経路が隣接経路を介在ニューロン経由で抑制し、中心と周辺の差を強調する回路機構である。
イメージ
複数の画素が同時に明るくなったとき、隣同士が互いを少し抑えると均一な部分は打ち消され、境界だけが目立つ。感覚系は入力をそのまま写すのではなく差分を強調する。
仕組み
皮膚感覚では一次求心線維の末梢分布が受容野を作り、上位ニューロンへの収束で受容野が広がる。指先のように受容器密度が高く受容野が小さい部位は二点識別能が高い。網膜では水平細胞などにより中心周辺拮抗型受容野が形成され、局所コントラストを符号化する。側方抑制は最も強く刺激された経路の周囲を抑え、刺激位置のピークを鋭くするが、錯視を生むこともある。
例
皮膚の一点を刺激すると、その経路が隣接経路を抑えるため、脳内の活動分布は実際の入力より尖鋭化する。これにより近接する二点を区別しやすくなる。