定義
リードタイムバイアスは診断が早まった分だけ診断後生存が長く見える偏り、レングスタイムバイアスは検出可能期間の長い緩徐病変が選ばれる偏り、過剰診断は生涯症状や死亡を生まない病変を診断する現象である。
イメージ
病気の結末を変えず時計の計測開始だけ早める、ゆっくり進む病気ほど検診網にかかりやすい、放置しても困らない病変まで患者にする、という三つの別問題である。
仕組み
リードタイムは発見から通常診断までの前倒し期間で、診断後生存率を改善しても疾患死亡率を改善しないことがある。定期スクリーニングはpreclinical detectable phaseが長い病変を捕捉しやすく、予後良好群が増える。過剰診断は真陽性であり偽陽性ではなく、自然歴が遅い病変や競合死亡が多い集団で増える。効果評価には割付時点からの疾患特異的死亡・全死亡、重症度、治療害を用い、単純な5年生存率や発見数増加だけを根拠にしない。
例
検診群で早期癌の診断数と5年生存率が増えても、進行癌発生や癌死亡が減らなければ、リードタイムや過剰診断で説明される可能性がある。