定義
スクリーニングは、症状のない集団または診断前集団へ検査を適用し、追加評価が必要な人を選び出す公衆衛生的過程である。診断は、症状・所見・検査を統合し、個人の疾病の有無、病型、重症度を判断する臨床過程である。
イメージ
空港の保安検査がスクリーニング、別室での詳細確認が診断に近い。最初の段階では見逃しを減らすため広く拾い、次の段階で偽陽性を精査する。
仕組み
有効なスクリーニングには重要な疾病、検出可能な前臨床期、受け入れ可能な検査、早期介入による転帰改善、精密検査・治療体制が必要である。単に早く見つけるだけでは不十分で、全原因または疾患特異的死亡、重症化、QOLなど患者に重要な転帰を改善するかを評価する。対象有病割合が低いため偽陽性、過剰診断、偶発的有害事象が問題になりやすい。
例
健診で異常値を拾うことは診断確定ではなく、再検査や画像、病理などの精密評価へ進む入口である。陽性者全員を患者として扱うと、偽陽性と過剰診断による害が増える。