定義
ナイーブT細胞の完全な活性化には、ペプチド–MHCをTCRが認識する第1信号と、抗原提示細胞のB7分子をCD28が認識する第2信号が必要である。周囲のサイトカインは第3信号としてエフェクター分化を方向付ける。
イメージ
鍵が合うだけでは装置は動かず、使用許可と動作モードの指定も必要な仕組みに似ている。抗原認識だけでなく、危険な状況であることを示す共刺激が免疫誤作動を防ぐ。
仕組み
TCR–CD3複合体がペプチド–MHCを認識するとLck、ZAP-70、LATなどが活性化し、Ca2+–NFAT、PKC–NF-κB、Ras–AP-1経路が作動する。CD28共刺激はPI3K–Akt経路やIL-2産生を強め、生存・増殖を可能にする。感染を認識した樹状細胞はB7とサイトカインを増やし、リンパ節でナイーブT細胞を活性化する。共刺激なしの抗原認識はアネルギー、削除、寛容につながり得る。CTLA-4やPD-1は活性化後の抑制信号として反応を制限する。
例
自己抗原を炎症のない状態で認識したT細胞は共刺激不足で不応答になりやすい。一方、感染時の樹状細胞はB7を増やし、同じ抗原認識でも強いT細胞応答を誘導する。