定義
I型インターフェロンは主にIFN-αとIFN-βからなり、ウイルス感染や細胞質核酸感知により産生される。IFNARを介して感染細胞と周囲細胞へinterferon-stimulated genes、ISGを発現させ、感染前からウイルス複製しにくい抗ウイルス状態を作る。
イメージ
感染した家が近隣へ警報を送り、近隣が扉を補強し、複製機械を停止し、警備員を呼ぶ仕組みと考える。抗体のように特定ウイルスだけを狙うのではなく、広い複製段階を阻害する。
仕組み
RIG-I/MDA5は細胞質RNA、cGAS–STINGは細胞質DNA、TLR3/7/9はエンドソーム核酸を感知し、IRF3/7とNF-κBを活性化してIFN産生を誘導する。分泌IFNがIFNARへ結合するとJAK1/TYK2がSTAT1/STAT2を活性化し、IRF9とISGF3を形成してISGを転写する。PKRはeIF2αをリン酸化し翻訳を抑え、OAS–RNase LはRNAを分解し、Mx蛋白はウイルス複製・輸送を阻害する。I型IFNはMHC I発現とNK細胞活性も高める。ウイルスはこれら経路を阻害するタンパク質を進化させている。
例
感染初期、特異的抗体やT細胞が十分増える前にI型IFNが周囲細胞の感染感受性を下げる。プラズマサイトイド樹状細胞は大量のI型IFNを産生できる。