定義
II型過敏反応は、組織に固定された抗原へ抗体が結合し、補体、貪食、ADCC、炎症、受容体刺激・遮断を介して障害または機能変化を生む反応である。
イメージ
標的の表面に誤った攻撃ラベルを貼り、除去部隊を呼ぶ場合と、受容体のスイッチを抗体が勝手に押す・塞ぐ場合の二種類を考えると理解しやすい。
仕組み
IgG・IgMが赤血球、血小板、基底膜などへ結合すると、補体C3bとFc受容体を介する貪食、MAC、NK細胞のADCC、好中球の酵素放出が起こる。抗体が可溶性抗原と複合体を作って沈着するIII型と異なり、標的抗原は細胞・組織に固定されている。機能性II型では組織破壊を伴わず、抗体が受容体を刺激または遮断する。反応部位は抗原の分布で決まり、全身性にも臓器特異的にもなる。
例
赤血球表面抗原への抗体は溶血を、基底膜への抗体は局所炎症を起こす。受容体刺激抗体はホルモン刺激を模倣し、受容体遮断抗体は神経筋伝達などを低下させ得る。