定義
III型過敏反応は、血中または局所で形成された免疫複合体が十分に除去されず組織へ沈着し、補体活性化と白血球動員によって組織障害を生む過敏反応である。
イメージ
小さなごみの塊が処理能力を超えて細いフィルターや流れの乱れる場所に引っ掛かり、清掃部隊が周囲まで傷つけるイメージである。
仕組み
抗原過剰域で形成される比較的小さな免疫複合体は網内系で除去されにくく、血管透過性、血流力学、濾過圧の影響で血管壁、糸球体、滑膜などへ沈着する。複合体上で補体が活性化し、C3a・C5aが血管透過性と好中球遊走を促す。好中球は固定された複合体を完全に貪食できず、プロテアーゼと活性酸素を細胞外へ放出して壊死性血管炎などを起こす。全身性反応と局所Arthus反応があり、抗原除去が進めば反応は収束する。
例
持続的な可溶性抗原が存在すると全身に免疫複合体が形成され、糸球体や小血管へ沈着して補体消費と炎症を起こす。局所注射部位ではArthus反応が起こり得る。