定義
IV型過敏反応は、CD4 T細胞やCD8 T細胞が抗原を認識し、マクロファージ活性化、好中球動員、細胞傷害を介して組織障害を起こす反応である。典型的には抗原曝露後24〜72時間で顕在化する。
イメージ
抗体が飛び道具で攻撃するのではなく、訓練済みT細胞が現場へ集まり、サイトカインで部隊を動かすか、標的細胞を直接排除する反応と考える。
仕組み
感作段階で樹状細胞が抗原を提示し、抗原特異的Th1、Th17、CD8 T細胞が形成される。再曝露時、Th1はIFN-γでマクロファージを活性化し、Th17はIL-17で好中球を動員する。CD8 T細胞はパーフォリン–グランザイムやFas–FasLで標的細胞のアポトーシスを誘導する。反応にはT細胞の増殖・遊走とマクロファージ集積が必要なため、即時型より遅い。抗原が排除されず持続すると、慢性炎症や肉芽腫形成へ進むことがある。
例
接触抗原に感作された皮膚へ再曝露すると、1〜3日後にT細胞主体の紅斑・湿疹が起こる。細胞内微生物抗原が持続するとマクロファージ活性化と肉芽腫形成が進む。