定義
エンドサイトーシスは細胞膜を陥入させて物質を細胞内へ取り込む過程、エキソサイトーシスは小胞膜を細胞膜と融合させ内容物を放出する過程、トランスサイトーシスは細胞の一側から取り込み反対側へ放出する極性輸送である。いずれも脂質二重層そのものを小胞として動かす膜交通に属する。
イメージ
細胞膜を出入口の固定された壁ではなく、必要に応じて袋を切り出し、別の場所へ運び、再び壁へ戻す物流センターと考える。取り込みと分泌を釣り合わせることで、細胞表面の面積や受容体数も維持される。
仕組み
エンドサイトーシスにはクラスリン依存性取り込み、カベオラ、マクロピノサイトーシス、貪食などがあり、形成された小胞は初期エンドソームで選別される。受容体は細胞膜へ再循環するか、後期エンドソームからリソソームへ送られる。エキソサイトーシスは恒常性分泌とCa²⁺依存性の調節性分泌に分かれ、分泌小胞は細胞膜へ係留・融合する。トランスサイトーシスでは取り込まれた小胞が細胞質を横断し、反対側膜で放出される。膜交通はコートタンパク質、低分子量GTPase、細胞骨格、モータータンパク質、SNAREなどにより方向づけられる。
例
血管内皮ではアルブミンなどがトランスサイトーシスされることがある。内分泌細胞では刺激により分泌顆粒がCa²⁺依存的に融合し、ホルモンが血中へ放出される。