定義
Weberの法則は弁別閾ΔIと基準刺激Iの比ΔI/Iが一定に近いことを示し、Fechnerの法則はこれを積分して感覚量Sが刺激強度Iの対数、S = k log(I/I0)、に比例すると表す。
イメージ
暗い部屋では小さな明るさの差に気づくが、強い照明下では同じ差では気づきにくい。脳は絶対差より「元の強さに対して何割変わったか」を重視していると考える。
仕組み
感覚系は広い物理刺激範囲を限られた発火率で表現する必要があり、受容器の飽和、順応、神経回路の利得調節により圧縮符号化を行う。Weber比は感覚様式と刺激範囲で異なり、Fechnerの対数関係は中等度範囲の近似である。刺激強度と感覚量の関係はStevensのべき法則S = kI^nでよりよく表される感覚もある。この圧縮表現により、限られた発火率の範囲で非常に広い刺激強度を扱える。
例
100 gの重りに数g加えた差は分かっても、1,000 gの重りへ同じ数gを加えた差は分かりにくい。弁別には基準重量に比例した増分が必要になる。