定義
経験的な抗菌薬治療を開始した後、原因菌や感受性、感染部位、臨床経過などを基に、より狭い抗菌スペクトラムへの変更や不要な重複薬の中止などを行うことです。得られた情報に合わせて治療を最適化する過程であり、単純な薬の弱体化ではありません。
見直す情報
検出菌が原因菌と考えられるか、感受性はどうか、感染巣への移行は十分か、感染源への処置は必要かを確認します。循環、呼吸、症状、臓器機能などの反応、アレルギー、併用薬も踏まえます。培養結果だけを自動的な変更指示としないでください。
関連する再評価
感染症ではなかった可能性が高まれば、抗菌薬の中止自体を検討します。改善した患者では、適切な経口薬の有無、吸収や服用の可否を確認して投与経路の変更を考えます。中止や経口切替、期間の調整は、狭域化と関わりますが全く同じ判断ではありません。
注意する場面
菌が分かっても全身状態が悪化するなら、別の感染巣、複数菌感染、感染源の処置不足、投与条件などを再評価します。CRPだけの高値や正常化を、開始・継続・中止の唯一の根拠にはしません。培養陰性だけで感染症全体を否定することもできません。
記録と学習
現在の診断、原因菌とその根拠、患者の反応、変更した内容と理由、次の再評価時点を記録します。演習では、なぜ変更できるかと、どの条件なら変更を保留するかの両方を説明します。