医学部CBTの不合格率はどれくらい?公式データで見る不到達率と再試験の現実

医学部CBTの不合格率・不到達率を厚労省の公式データで解説。本試験、再試験、OSCEとの違い、数字の見方、落ちないための対策まで整理します。

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「CBTはほとんど受かる」と聞く一方で、「落ちたら留年する」「再試がきつい」という話も聞く。医学部4年生にとって、CBTの不合格率はかなり気になるテーマです。
まず大事なのは、CBTでは一般に「不合格率」という言い方より、公式資料では「不到達率」という表現が使われることです。共用試験は、臨床実習に入る前に必要な知識・技能・態度が定められた到達基準に達しているかを見る試験だからです。
厚生労働省の令和5年度実施状況では、CBTは9,371名が受験し、不到達259名、不到達率2.8%でした。CBTとOSCEの双方を含む共用試験全体では、9,380名受験、不合格317名、不合格率3.4%と公表されています。
出典:令和5年度 共用試験の実施状況
CBT単体の不到達率2.8%という数字だけを見ると、「100人中3人弱なら大丈夫」と感じるかもしれません。
しかし、これは全国全体の数字です。個々の大学では、進級判定、再試験の日程、OSCEや学内試験との重なり、学内の総合試験との関係が違います。つまり、全国平均が低いことと、あなた個人が安全であることは別です。
さらに、CBTは臨床実習前の関門です。厚生労働省は、令和5年4月から共用試験が公的化されたことを案内しています。共用試験に合格した医学生は、臨床実習において医師の指導監督の下で一定の医行為を行えることとされ、CBTの意味は以前より重くなっています。
出典:厚生労働省 共用試験(医学)、医学教育モデル・コア・カリキュラム
本当に見ておくべきなのは、再試験の数字です。
令和5年度の公式資料では、CBT再試験は743名が受験し、不到達234名、不到達率31.5%でした。つまり、本試験で不到達になった後の再試験は、「受ければほぼ通る救済措置」とは言い切れません。
出典:令和5年度 共用試験の実施状況
もちろん、この31.5%は再試験を受けた集団の数字なので、本試験全体の難易度とは別に見る必要があります。ただし、再試験に回ると精神的にも時間的にも厳しくなるのは確かです。
CBTの不合格率を調べるときは、次の3つを分けてください。
これはCBTだけの結果です。令和5年度では2.8%でした。
共用試験としては、CBTとOSCEの双方が到達基準に達している必要があります。令和5年度の全体不合格率は3.4%でした。
全国の到達基準と、大学ごとの進級判定は完全に同じ話ではありません。たとえば、埼玉医科大学の進級規則では、第4学年で共用試験CBTおよび臨床実習前OSCEに合格しなかった場合は留年と定められています。一方、細かい再試験・判定日程・学内試験との関係は大学ごとに違います。
出典:埼玉医科大学 進級・卒業評価規則
CBT対策で大事なのは、全国不合格率を見て安心することではありません。本試験で確実に到達する設計を作ることです。
特に危ないのは、以下のタイプです。
学内試験の過去問だけでCBTも大丈夫だと思っている
QBなどの問題集を「読んでいる」だけで解いていない
基礎医学を捨てている
ブロック5・6の形式練習が足りない
模試の復習を点数だけで終えている
1ヶ月前まで本格的に始めない
健康専門職教育のレビューでは、分散学習と想起練習が成績改善に有効とされています。CBTでは、長時間読むより、短く何度も思い出す設計が重要です。
出典:Trumble et al. 系統的レビュー
公式に「何%取れば必ず合格」と単純換算できるわけではありません。CBTは受験者ごとに問題セットが異なり、CATOはIRT関連資料を公開しています。正答率だけで安全ラインを判断するのは危険です。
出典:CATO CBTにおける成績評価
現実的には、次のように考えるのが安全です。
模試で明らかに下位なら、勉強法の変更が必要
正答率が伸びない科目は、知識の穴ではなく理解の接続不良を疑う
1回の模試結果ではなく、2〜3週間の改善幅を見る
「合格最低ライン」ではなく「再試に回らない余裕」を作る
医学部CBTの本試験不到達率は、令和5年度の公式データで2.8%です。ただし、再試験に回ると令和5年度ではCBT再試験の不到達率が31.5%であり、再試験は軽く見てよいものではありません。
CBT対策では、「みんな受かるから大丈夫」ではなく、「自分が再試に回らない設計になっているか」を見てください。
不合格率は安心するための数字ではありません。危機感を正しい勉強法に変えるための数字です。
令和5年度の公式資料では、CBT単体の不到達率は2.8%、CBTとOSCEを含む共用試験全体の不合格率は3.4%です。
令和5年度のCBT再試験では、743名が受験し、不到達234名、不到達率31.5%でした。再試験は楽な救済措置とは考えないほうが安全です。
大学ごとの進級規程によります。ただし、共用試験CBTとOSCEが臨床実習参加要件に関わるため、多くの大学で進級・臨床実習開始に大きく影響します。
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※本記事は以下の公開情報・研究資料をもとに作成しています。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
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