医学部CBTの再試験とは?落ちた後の流れ・合格率・やるべき勉強を解説

医学部CBTの再試験について、公式資料をもとに受験機会、追試との違い、再試験の不到達率、留年リスク、再試までの勉強法を解説します。

医学部CBTの再試験について、公式資料をもとに受験機会、追試との違い、再試験の不到達率、留年リスク、再試までの勉強法を解説します。
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CBT本試験で不到達になると、多くの学生がまず気にするのは「再試験があるのか」「再試に落ちたらどうなるのか」です。
医学生共用試験要綱では、CBTの受験機会は本試験、追試験、再試験に分けて整理されています。再試験は、本試験で到達基準に達しなかった場合に行われる試験です。追試験は、やむを得ない事情で本試験を受験できなかった場合の試験で、再試験とは意味が違います。
出典:医学生共用試験要綱
令和5年度の共用試験実施状況では、CBT本試験は9,371名受験、不到達259名、不到達率2.8%でした。一方、CBT再試験は743名受験、不到達234名、不到達率31.5%でした。
出典:令和5年度 共用試験の実施状況
この数字から分かるのは、再試験は「受ければだいたい通る」ものではないということです。再試験に回る学生は、そもそも弱点が深い、直前期の修正が間に合っていない、学内試験やOSCEとの兼ね合いで時間がない、というケースが多くなります。
混同しやすいので、整理します。
各大学で年度内に初めて行われるCBTです。
病気など、やむを得ない理由で本試験を受験できなかった場合の試験です。対象者がいる場合、大学で実施される必要があります。
本試験で到達基準に達しなかった場合に受ける試験です。CBTでは全ブロックを受験する扱いになります。医学生共用試験要綱では、追試験に対する追試験・再試験、再試験に対する追試験は原則実施しないことも示されています。
出典:医学生共用試験要綱
最終的な扱いは大学ごとの進級規程で決まります。ただし、CBTは臨床実習前の共用試験であり、CBTとOSCEの合格は臨床実習に入るための重要条件です。
たとえば、埼玉医科大学の進級規則では、第4学年で共用試験CBTおよび臨床実習前OSCEに合格しなかった場合は留年と定められています。北里大学の規程でも、第4学年の臨床実習参加要件として、配当科目全ての合格に加えて、医学系CBTおよび臨床実習前OSCEの合格が示されています。
出典:埼玉医科大学 進級・卒業評価規則、北里大学 医学部規程
つまり、「CBT再試験に落ちても全国一律で必ずこうなる」とは言えませんが、臨床実習開始・進級に強く関わるため、留年リスクは現実的に考える必要があります。
再試験対策で最初にやるべきことは、教材を増やすことではありません。落ちた原因を4つに分けることです。
知識不足
想起不足
問題形式への不慣れ
時間配分・メンタル崩れ
この分類をしないまま、全範囲をもう一度読むと失敗しやすいです。
間違えた問題を科目別ではなく、原因別に分けてください。
覚えていなかった
覚えていたが出なかった
選択肢比較で迷った
病態がつながらなかった
長文で集中が切れた
健康専門職教育の系統的レビューでは、分散学習と想起練習の有効性が示されています。再試験前は、読む時間を減らし、問題を解いて思い出す時間を増やしてください。
出典:Trumble et al.
CBTはブロック1〜6で合計320設問です。再試前は、1問ずつ解けるかだけでなく、60分単位で集中できるかも確認してください。
出典:CATO 共用試験ガイドブック第23版
再試験直前に新しい教材を増やすと、復習できない情報が増えます。最後は、間違えた問題、基礎の穴、鑑別の型だけに絞ってください。
本試験のショックで数日間動けないままにする
とりあえず全科目を読み直す
周回数だけを目標にする
模試の正答率だけ見て終える
睡眠を削って本番で集中力を落とす
誰にも相談しない
不安が強く、睡眠や食事に影響が出ている場合は、学生相談や保健管理センターに早めに相談してください。厚生労働省は、若者向けに相談先を案内しています。
出典:こころもメンテしよう
CBT再試験は、単なる救済ではありません。令和5年度の公式データでは、CBT再試験の不到達率は31.5%であり、再試に回った時点で本気の立て直しが必要です。
ただし、落ちた原因を正しく分解し、問題演習、想起、分散復習、形式慣れに切り替えれば、再試験から立て直すことは可能です。
大事なのは、落ちた自分を責めることではなく、落ちた原因を勉強計画に変えることです。
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※本記事は以下の公開情報・研究資料をもとに作成しています。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
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