【5分で克服】共同運動パターンの覚え方|白紙再現できる暗記表と実習で使える観察のコツ


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共同運動パターンの覚え方をPT・OT学生向けに解説。上肢・下肢の屈筋共同運動・伸筋共同運動、Brunnstrom stageとの関係、国試での選択肢の切り方、実習での観察ポイントまでまとめます。
「共同運動パターンが覚えられない」
「上肢の屈筋共同運動と下肢の屈筋共同運動が混ざる」
「国試の選択肢で、肩関節・前腕・足関節の組み合わせを見た瞬間に迷う」
PT・OT学生であれば、一度はここで詰まります。
共同運動パターンは、ただの暗記事項ではありません。脳卒中後の片麻痺で、患者さんが「単独で動かしたい関節だけを動かせない」状態を理解するための重要な評価知識です。Brunnstrom approachは、脳卒中後の回復過程における痙性筋のシナジーパターンに注目する方法として説明されており、共同運動はその中心概念です。
ただ、国試・定期試験で点を取るには、まず型を落とす必要があります。この記事では、共同運動パターンを上肢・下肢・屈筋・伸筋に分けて、覚え方、表、国試での選択肢の切り方、実習での観察ポイントまでまとめます。
最初に結論です。
共同運動パターンは、細かい関節名をバラバラに暗記するより、次の4つのイメージで覚えたほうが崩れにくいです。
部位 | パターン | 覚え方のイメージ |
|---|---|---|
上肢 | 屈筋共同運動 | 腕を外へ開き、肘を曲げ、手のひらを上に向ける |
上肢 | 伸筋共同運動 | 腕を内へ閉じ、肘を伸ばし、手のひらを下に向ける |
下肢 | 屈筋共同運動 | 脚を前・外・外へ逃がし、膝を曲げ、足を上げる |
下肢 | 伸筋共同運動 | 脚を後・内・内へ踏み込み、膝を伸ばし、足で踏む |
国試で使うなら、まずこの4つのイメージで十分です。そこから、各関節の運動方向を表に落とし込みます。
共同運動パターンとは、脳卒中などの中枢神経障害後に、複数の関節や筋群がまとまって動いてしまうパターン化された運動です。
本来であれば、人は肩だけ、肘だけ、手関節だけをある程度分けて動かせます。しかし、片麻痺の回復過程では、個別の筋や関節を自由に選ぶことが難しくなり、腕全体・脚全体が一定のセットで動きやすくなります。
つまり共同運動パターンは、
正常運動ではない
ただの筋力低下でもない
片麻痺の回復過程で出やすい「まとまり運動」
Brunnstrom stageを理解するうえで重要
実習では「どの関節が一緒に出てしまうか」を観察する対象
です。
脳卒中後の上肢では、歴史的に屈筋共同運動と伸筋共同運動という2つの主要なシナジーが整理されてきました。文献でも、屈筋シナジーでは肩・肘・手関節の屈曲が結びつきやすく、反対に伸筋シナジーがあると説明されています。
Brunnstrom recovery stageでは、脳卒中後の運動機能回復を段階的に見ます。一般に、共同運動パターンがはっきり出るのはStage II〜IIIで、特にStage IIIでは共同運動が随意的に出せる一方、分離運動はまだ十分ではありません。
ざっくり覚えるなら、次の流れです。
Stage | 状態のイメージ |
|---|---|
I | 弛緩。随意運動がほとんど出ない |
II | 痙性・共同運動が出始める |
III | 共同運動が強い。随意的に共同運動を起こせる |
IV | 共同運動から少し外れた運動が出始める |
V | 分離運動が増える |
VI |
国試では、「Brunnstrom stage III」「屈曲共同運動パターンが見られる」「促通すべき筋はどれか」というように、共同運動そのものだけでなく、共同運動から抜けるために何を促すかが問われます。
たとえば、肩関節を屈曲しようとすると肘関節屈曲が出てしまう場合、肘伸展を促す必要がある、というように考えます。単に表を覚えるだけではなく、「出てしまったパターンの逆方向をどう促すか」まで考えると、国試でも実習でも使いやすくなります。
上肢の屈筋共同運動は、次のように覚えます。
外へ開く、肘曲げる、手のひら上、握る
関節・部位 | 上肢屈筋共同運動 |
|---|---|
肩甲帯 | 挙上・後退 |
肩関節 | 外転・外旋 |
肘関節 | 屈曲 |
前腕 | 回外 |
手関節・手指 | 屈曲しやすい |
暗記のコツは、「屈筋共同運動」という名前だけで全部を“屈曲”にしないことです。上肢屈筋共同運動では、肩は外転・外旋です。ここで「屈筋だから肩も屈曲」と単純化すると、選択肢でミスします。
覚え方はこうです。
上肢屈筋=“外・外・肘曲げ・回外”
肩は外へ開く:外転
上腕は外へ回る:外旋
肘は曲がる:屈曲
前腕は手のひら上:回外
ゴロっぽくするなら、
「外外、肘曲げ、手は上」
です。
上肢の伸筋共同運動は、次のように覚えます。
内へ閉じる、肘伸ばす、手のひら下
関節・部位 | 上肢伸筋共同運動 |
|---|---|
肩甲帯 | 前方突出 |
肩関節 | 内転・内旋 |
肘関節 | 伸展 |
前腕 | 回内 |
手関節・手指 | 屈曲が残ることがある |
覚え方は、
上肢伸筋=“内・内・肘伸ばし・回内”
です。
肩は内へ閉じる:内転
上腕は内へ回る:内旋
肘は伸びる:伸展
前腕は手のひら下:回内
ゴロっぽくするなら、
「内内、肘伸ばし、手は下」
です。
ここでの注意点は、手指です。上肢伸筋共同運動という名前でも、手指がきれいに伸展するとは限りません。国試では、肩・肘・前腕の方向をまず確実に押さえましょう。
下肢の屈筋共同運動は、次のように覚えます。
脚を前に持ち上げ、外へ逃がし、外へ回し、膝を曲げ、足を上げる
関節・部位 | 下肢屈筋共同運動 |
|---|---|
股関節 | 屈曲・外転・外旋 |
膝関節 | 屈曲 |
足関節 | 背屈 |
足部 | 教材により内反/外反の表現差に注意 |
覚え方は、
下肢屈筋=“前・外・外、膝曲げ、足上げ”
です。
股関節屈曲:前へ上げる
股関節外転:外へ逃がす
股関節外旋:つま先が外へ向く
膝関節屈曲:膝を曲げる
足関節背屈:足を上げる
ゴロっぽくするなら、
「前外外、膝曲げ足上げ」
です。
足部の内反・外反は、教科書や資料によって表現に差が見られることがあります。国試対策では、自分の学校で使っている標準教科書・講義資料の表記に合わせて最終確認してください。ただし、まずは「股関節:屈曲・外転・外旋」「膝:屈曲」「足:背屈」という大枠を確実に覚えることが優先です。
下肢の伸筋共同運動は、次のように覚えます。
脚を後ろへ伸ばし、内へ閉じ、内へ回し、膝を伸ばし、足で踏む
関節・部位 | 下肢伸筋共同運動 |
|---|---|
股関節 | 伸展・内転・内旋 |
膝関節 | 伸展 |
足関節 | 底屈 |
足部 | 内反を伴いやすい |
覚え方は、
下肢伸筋=“後・内・内、膝伸ばし、足で踏む”
です。
股関節伸展:後ろへ伸ばす
股関節内転:内へ閉じる
股関節内旋:内へ回る
膝関節伸展:膝を伸ばす
足関節底屈:床を踏む
ゴロっぽくするなら、
「後内内、膝伸ばし、足踏み」
です。
下肢伸筋共同運動は、臨床では立位・歩行で影響が出やすいです。伸展パターンが強いと、膝が突っ張る、足関節底屈・内反が強くなる、遊脚期で足が引っかかりやすい、といった観察につながります。
ここだけを何度も白紙に書けるようにしてください。
部位 | 屈筋共同運動 | 覚え方 | 伸筋共同運動 | 覚え方 |
|---|---|---|---|---|
上肢 | 肩外転・外旋、肘屈曲、前腕回外 | 外外・肘曲げ・手は上 | 肩内転・内旋、肘伸展、前腕回内 | 内内・肘伸ばし・手は下 |
下肢 | 股屈曲・外転・外旋、膝屈曲、足背屈 | 前外外・膝曲げ・足上げ | 股伸展・内転・内旋、膝伸展、足底屈 |
ポイントは、上肢と下肢を同じルールで覚えないことです。
上肢は「腕の向き」で覚えます。
下肢は「脚が逃げるか、踏み込むか」で覚えます。
最も多いミスです。
屈筋共同運動という名前でも、上肢の肩関節は外転・外旋、下肢の股関節は外転・外旋を含みます。単純に「屈筋=全部屈曲」と覚えると、肩・股関節で失点します。
屈筋共同運動では、上肢も下肢も外旋が入りやすいです。
伸筋共同運動では、上肢も下肢も内旋が入りやすいです。
覚え方は、
屈筋は外、伸筋は内
です。
ここだけでも覚えておくと、選択肢をかなり切れます。
上肢では、前腕がよく問われます。
屈筋共同運動:回外
伸筋共同運動:回内
これは「手のひら上」「手のひら下」で覚えるのが一番です。
国試では、「共同運動パターンが見られた。促通すべき筋はどれか」という聞き方もあります。
この場合は、出ている共同運動そのものを強める筋ではなく、分離運動に近づけるために、共同運動に巻き込まれている方向と逆の運動を促すことがあります。
例:
肩を動かしたいのに肘屈曲が出る
つまり屈曲共同運動が邪魔している
肘伸展を促す筋を考える
上腕三頭筋が候補になる
こういう問題は、表を丸暗記しているだけでは解けません。「何をしたいのか」「何が勝手に出ているのか」「そこから抜けるには何を促すのか」を読む必要があります。
実習では、共同運動パターンを「できる・できない」のチェックリストとして見るだけでは足りません。
大事なのは、患者さんがある動作をしようとしたときに、どの関節が一緒に動いてしまうかです。
たとえば上肢なら、
肩を上げようとすると肘が曲がる
肘を伸ばそうとすると肩が内転・内旋する
手を開こうとしても手指屈曲が残る
物を取ろうとすると腕全体が一塊で動く
下肢なら、
股関節を曲げると膝も曲がる
立位で膝が突っ張る
足関節底屈・内反が強く、つま先が引っかかる
歩行時に分離した膝屈曲が出にくい
このように、共同運動パターンは、動作観察・歩行観察・治療計画に直結します。
共同運動パターンは、眺めているだけでは定着しません。おすすめは、次の3段階です。
紙に次の表を空で書きます。
部位 | 屈筋共同運動 | 伸筋共同運動 |
|---|---|---|
上肢 | ||
下肢 |
そして何も見ずに埋めます。
5分でできます。
たとえば、
肩外転・外旋、肘屈曲、前腕回外
股伸展・内転・内旋、膝伸展、足底屈
肩内転・内旋、肘伸展、前腕回内
のように、自分で選択肢を作って、どのパターンか答えます。
問題を作る側の視点に立つと、国試の引っかけが見えるようになります。
最後に、実習を想定して説明します。
「この患者さんは肩関節屈曲を指示すると肘関節屈曲と前腕回外が一緒に出るため、上肢屈筋共同運動が強いと考えます。分離運動を促すには、肘伸展や前腕回内を含めた課題設定が必要です。」
このレベルで説明できれば、試験だけでなく実習でも使えます。
出題される可能性があります。理学療法士・作業療法士国家試験は、必要な知識・技能を問う試験であり、出題基準では運動学、評価学、治療学などが扱われます。共同運動パターンは脳卒中片麻痺の評価・運動学習・治療を理解するうえで重要なため、表だけでなく症例問題でも出やすい領域です。具体的な問題演習はセレク太から行うことができます。
資料によって肩屈曲を含めて説明することもありますが、国試対策でまず押さえるべき代表パターンは、肩外転・外旋、肘屈曲、前腕回外です。単純に「屈筋だから全部屈曲」と覚えると、肩関節の外転・外旋を落とします。
教材や資料によって表記差があります。古典的な説明では背屈に内反を伴う表現もありますが、日本の講義資料や国試対策資料では背屈のみ、あるいは外反を含める説明も見られます。試験対策では、自分の学校の教科書・講義資料に合わせて最終確認してください。まずは股関節の「屈曲・外転・外旋」、膝の「屈曲」、足関節の「背屈」を確実に押さえるのが優先です。
「上肢屈筋共同運動がある」とだけ書くより、どの動作で何が出たかを書くほうが実習記録として伝わります。
例:
肩関節屈曲を指示すると、肘関節屈曲と前腕回外が同時に出現し、分離した肩関節運動は困難であった。
このように、指示、観察された関節運動、分離運動の可否をセットで書くと評価として使いやすくなります。
共同運動パターンは、関節名をバラバラに暗記しようとすると混ざります。
まずは、
上肢屈筋:外外・肘曲げ・手は上
上肢伸筋:内内・肘伸ばし・手は下
下肢屈筋:前外外・膝曲げ・足上げ
下肢伸筋:後内内・膝伸ばし・足踏み
で覚えましょう。
その後、白紙再現、選択肢練習、症例での説明まで進めると、国試・定期試験・実習で使える知識になります。
共同運動パターンは、ただ表を覚えるだけでは実習で使いにくい領域です。
Medulavaでは、アスクレピアで概念を整理し、マネージャルで復習計画を作りながら、リハ学生の学習を進められます。
共同運動パターンを症例ベースで理解したい
PT・OT国試の運動学を効率よく復習したい
実習記録で「観察→考察」につなげたい
という人は、Medulavaを活用してください。
👉 Medulavaでリハ学生の学習を整理する
・厚生労働省|令和6年版 理学療法士作業療法士国家試験出題基準
・Physio-pedia|Brunnstrom Movement Therapy
・McMorland AJC, et al.|A Neuroanatomical Framework for Upper Limb Synergies after Stroke
・Physio-pedia|Brunnstrom's Approach PDF
・脳卒中の運動障害における理学評価について
・厚生労働省|第55回理学療法士国家試験 午後問題
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
この記事で理解した内容を、そのまま次の学習アクションへつなげられます。
PT・OT国家試験でよく問われる運動学を、リハビリ学生向けにゴロ暗記で整理。徒手筋力テスト、Brunnstrom、歩行、関節唇、神経支配などの頻出テーマを、学科試験にも国試にもつながる復習法まで含めて解説します。
協調性が改善し、正常に近づく
後内内・膝伸ばし・足踏み |