最終更新日: 2026年4月22日
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カルタゲナー症候群は、原発性線毛運動不全症(PCD)の一型であり、①内臓逆位、②慢性副鼻腔炎、③気管支拡張症の三徴を呈する常染色体潜性遺伝疾患である。精子の鞭毛運動も低下するため男性不妊の原因となる。
内臓逆位(右胸心など)
慢性副鼻腔炎(慢性的な鼻汁、後鼻漏)
気管支拡張症(慢性の湿性咳嗽、多量の膿性痰、反復する呼吸器感染、血痰)
男性不妊、女性の不妊・子宮外妊娠
中耳炎の反復、難聴
初期評価
胸部・腹部X線で右胸心・内臓逆位を確認し、慢性の咳・痰の病歴から疑う。
検査
胸部高分解能CT(HRCT)で気管支拡張を確認する。鼻腔粘膜や気管支粘膜の生検を行い、電子顕微鏡下で線毛構造異常(ダイニン腕欠損など)を証明することが確定診断となる。
治療
線毛機能を回復させる根本治療はない。呼吸器感染に対する保存的治療が中心となる。去痰薬の投与、マクロライド系抗菌薬の少量長期療法、気道クリアランス法(体位ドレナージなどの理学療法)を行う。重症感染時には適切な抗菌薬を投与する。不妊に対しては生殖補助医療(顕微授精など)が検討される。
病態
気道粘膜や精子、卵管などの「線毛・鞭毛」を構成する微小管のモータータンパクである「ダイニン腕」の欠損などが原因。線毛が動かないため、気道の粘液クリアランスが低下し、副鼻腔炎や気管支拡張症(反復する呼吸器感染)をきたす。胎生期の臓器の左右非対称性を決定するノード線毛の運動も失われるため、50%の確率で内臓逆位となる。
試験での重要ポイント
『カルタゲナーの三徴(内臓逆位・右胸心、慢性副鼻腔炎、気管支拡張症)』が絶対暗記キーワード。精子の運動低下による『男性不妊』の合併も頻出である(女性も卵管線毛機能低下により不妊・子宮外妊娠のリスクがある)。
覚え方・コツ
「カルタゲナー症候群は全身の『毛(線毛)』が動かない病気!毛が動かないから痰が出せず気管支拡張症、鼻水が詰まって副鼻腔炎、精子が泳げず男性不妊。胎児の時の毛も動かないから、内臓の左右が逆転する(内臓逆位)!」
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肺胞出血症候群は、肺胞内の毛細血管が破壊され、広範な肺胞内出血をきたす病態の総称。「喀血」「進行性の貧血」「胸部X線でのびまん性浸潤影」の三徴を呈し、ANCA関連血管炎やGoodpasture症候群などの自己免疫疾患が主な原因となる。
過換気症候群は、精神的・心理的ストレスを背景に発作的な過呼吸状態となり、血液中の二酸化炭素(CO2)が過剰に排出されることで、呼吸性アルカローシスおよび様々な身体症状をきたす病態である。
薬剤性肺障害は、医薬品の副作用として引き起こされる肺疾患の総称であり、多くは「薬剤性間質性肺炎」の形態をとる。原因薬剤の同定と速やかな中止が治療の第一歩となる。
びまん性汎細気管支炎(DPB)は、呼吸細気管支(気道と肺胞の移行部)を中心に慢性炎症をきたす、日本を中心とした東アジアに特異的な疾患。副鼻腔炎(蓄膿症)を高率に合併し、マクロライド系抗菌薬の少量長期投与が劇的に奏効する。