PT・OT国家試験で頻出の運動学ゴロ暗記まとめ|学科試験・国試で点が取れる覚え方と復習法

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基礎医学を覚えてもすぐ抜ける人向けに、CBT対策で押さえたい知識をゴロと正しい1行定義で整理。自律神経・内分泌・ビタミン・腎・呼吸・免疫をまとめ、得点につなげる復習法まで解説します。
リハビリ学生1年生・新入生が入学直後にやるべきことを、優先科目、4月から6月の勉強スケジュール、1日30分の学習メニューまで具体的に解説。PT・OTの違いも踏まえながら、実習と国家試験につながる基礎の作り方を整理します。
医学部4年生向けに、臨床医学の学科試験とCBT対策を並行する方法を解説。大学試験は講義・過去問寄り、CBTはモデル・コア準拠の総合評価。そのズレを埋めて、学科試験の勉強をCBT対策に変える具体策をまとめます。
PT・OT国家試験でよく問われる運動学を、リハビリ学生向けにゴロ暗記で整理。徒手筋力テスト、Brunnstrom、歩行、関節唇、神経支配などの頻出テーマを、学科試験にも国試にもつながる復習法まで含めて解説します。
運動学は、PT・OT学生が「分かった気になりやすいのに、試験では落としやすい」科目です。
理由はシンプルで、国試でも学内試験でも、ただ単語を覚えるだけでは足りず、筋の作用・神経支配・姿勢・検査法・歩行や動作の意味まで一緒に問われやすいからです。
実際、理学療法士・作業療法士国家試験では、運動学が一般問題の試験科目に含まれており、令和6年版出題基準でも、力学の基礎、機能解剖、四肢と体幹の運動、動作解析、姿勢、歩行、運動制御と運動学習までが範囲として示されています。さらに直近の公開問題でも、Danielsの徒手筋力テスト、Brunnstrom、H反射、関節唇、尺骨神経支配、歩行やバランス評価など、運動学のど真ん中の論点が繰り返し出ています。[1][2][3][4][5][6][7]
つまり、運動学は「後回しにしても何とかなる科目」ではありません。
逆に言えば、出る形を押さえて、ゴロで入口を作り、想起練習で固めると、一気に点源になります。
この記事では、PT・OT学生向けに、国家試験で取りこぼしやすい運動学をゴロ暗記中心で整理しつつ、学科試験にも国試にも効く復習法までまとめます。
先に正直に言うと、厚生労働省は「運動学の各小項目が何回出たか」という公式ランキングまでは公開していません。
そのため本記事では、令和6年版出題基準で運動学の中核に置かれている項目と、直近の公開問題で繰り返し確認できる論点を「頻出」として扱います。[1][2][3][4][5][6][7]
この前提に立つと、優先度が高いのは次のテーマです。
徒手筋力テスト(Daniels)
Brunnstrom
上肢・下肢の機能解剖
神経支配
歩行・姿勢・バランス
反射と運動制御
このあたりは、PTでもOTでも外しにくい軸です。[1][2][3][4][5][6][7]
運動学で失点しやすい人には、かなり共通したパターンがあります。
1つ目は、名称だけ覚えて、作用や評価法につなげていないことです。
たとえば「中殿筋=股関節外転筋」とだけ覚えても、片脚立位での骨盤保持やTrendelenburg徴候までつながっていないと、問題文が長くなった瞬間に崩れます。
2つ目は、ゴロを見たときは分かるのに、何も見ずに再現できないことです。
医療教育のレビューでは、想起練習(retrieval practice)や分散学習(distributed practice)は、医療系学習者の学業成績改善に有効でした。つまり、読んで覚えるだけより、自分の頭から取り出す練習のほうが点につながりやすいということです。[8][9][10]
3つ目は、PTとOTで出る形の違いを意識していないことです。
PTでは歩行、バランス、MMT、反射が出しやすく、OTでは上肢機能、Brunnstrom、手内筋、装具や生活場面に結びついた問題が出しやすいです。ただし土台の運動学は共通なので、基礎を固めるほど両方に効きます。[2][3][4][5][6][7]
直近の公式公開問題を見ると、運動学が単なる丸暗記科目ではないことがよく分かります。
理学療法士国家試験では、第60回でDanielsらの徒手筋力テストが出題され、第59回ではH反射に関わるIa群求心性線維、動的バランス能力評価、変形性膝関節症の歩行特徴などが問われています。[2][4]
作業療法士国家試験でも、第60回でDanielsのMMT、左大腿中央部横断面の筋同定、関節唇を有する関節、尺骨神経支配が出題され、第59回・第60回の公開問題ではBrunnstrom法ステージと上肢訓練も確認できます。[3][5][6][7]
ここから分かるのは、運動学で点を取るには、
「名称だけ」ではなく「作用」「支配神経」「検査」「動作場面」までセットで覚える必要があるということです。[2][3][4][5][6][7]
ここからは、実際に点にしやすい形でゴロを整理します。
ゴロはあくまで入口です。最後は必ず「問題を見ずに言えるか」「図なしで書けるか」で確認してください。
徒手筋力テストは、PTでもOTでも非常によく問われます。第60回のPT・OT両方でDanielsらのMMTが出ているので、最優先で固める価値があります。[2][3]
まず覚えるべきコアはこれです。
3重、4抵、5最
3:重力に抗して全可動域
4:重力に抗し、抵抗にある程度耐える
5:重力に抗し、最大抵抗に耐える
この3つを曖昧にすると、検査肢位や抵抗を加える位置の問題で崩れます。
ゴロだけで終わらせず、「どの筋を、どの姿勢で、どこに抵抗をかけるか」まで1セットで確認してください。
Brunnstromは、特に片麻痺の上肢機能や訓練目的の問題で出やすいテーマです。第59回・第60回のOT公開問題でも、Brunnstromステージを前提にした上肢訓練が出題されています。[6][7]
覚え方は、流れで持つのが一番です。
1弛緩、2出現、3最強、4離れ、5分離、6協調
1:弛緩
2:共同運動・連合反応が出てくる
3:共同運動が最も強い
4:共同運動から離れ始める
5:分離運動が進む
6:協調性が改善し、より滑らかになる
数字だけ追うより、「共同運動が強くなって、その後に離れていく」というストーリーで覚えると抜けにくいです。
肩は定番です。とくに上肢機能、肩甲帯、MMT、OTの上肢訓練で絡みやすいので、ここは落としたくありません。[1][2][3][7]
覚え方はこれで十分です。
15棘上、そこから三角、90超えは前鋸・僧帽
外転初動 0〜15°:棘上筋
15〜90°:三角筋
90°超:肩甲骨上方回旋(前鋸筋・僧帽筋)
さらに、肩甲上腕リズムは2:1も一緒に押さえます。
「腕3上げたら、上腕骨2・肩甲骨1」で覚えておくと、可動域や肩甲帯の問題で使えます。
これは日本語で無理に崩すより、英語ゴロのまま覚えたほうが速いです。
SITS
S:Supraspinatus(棘上筋)
I:Infraspinatus(棘下筋)
T:Teres minor(小円筋)
S:Subscapularis(肩甲下筋)
国試では「回旋筋腱板はどれか」よりも、肩の安定化・外旋・内旋・外転初動と絡めて聞かれるほうが多いので、作用までつなげてください。
第60回OT午前では、関節唇を有する関節がそのまま問われています。[5]
ここはシンプルに、
ラブは肩股
肩関節
股関節
の2つだけです。
肘、膝、足関節と混ぜられやすいので、
「関節唇=深くして安定させたい球関節系」とイメージで押さえると迷いにくくなります。
第59回PT午後では、H反射を導出するために刺激する神経が問われています。[4]
ここは一発で取りたいので、
HはIa(アイア)で入る
で覚えてください。
H反射は、ざっくり言えば伸張反射に近い電気生理学的な反応です。
細かい説明で詰まるより、まずはIa群求心性線維を即答できるようにしておくのが先です。
足関節の運動方向と筋の組み合わせは、学内試験でも国試でもよく崩れるところです。
そこで最初はこれだけで大丈夫です。
内は前後、外は長短
内反:前脛骨筋・後脛骨筋
外反:長腓骨筋・短腓骨筋
さらに背屈・底屈は、
背は前、底は後
背屈:前方コンパートメント中心
底屈:後方コンパートメント中心
という大きな整理で持つと、下肢の機能解剖が一気につながります。
歩行は、PTではもちろん、OTでも移動能力や生活動作につながるので重要です。出題基準でも運動学の独立項目として「歩行」が明記されています。[1]
まずはこの数字を確実にします。
立脚60、遊脚40、両脚20
立脚期:約60%
遊脚期:約40%
両脚支持期:合計約20%
ここを覚えておくと、歩行速度低下や疼痛回避歩行、支持時間の変化の問題で有利です。
数字だけでなく、「痛い側は立脚が短くなりやすい」などの臨床イメージまでつけると、問題文が読みやすくなります。
第60回OT午前では、尺骨神経支配がそのまま問われています。[5]
細かい手内筋は混乱しやすいので、まず虫様筋だけ切り出して覚えます。
1・2は正中、3・4は尺
第1・2虫様筋:正中神経
第3・4虫様筋:尺骨神経
ここにさらに、
母指を内に寄せるのは尺
を足しておくと、母指内転筋=尺骨神経も拾いやすくなります。
OT学生はもちろん、PTでも上肢評価で落としたくないところです。
中殿筋は「股関節外転筋」として覚えるだけだと弱いです。
本当に使える形は、
片脚立位で立脚側の中殿筋が弱いと、反対側骨盤が落ちる
という機能で覚えることです。
雑に言えば、
中が落ちると向こうが落ちる
です。
Trendelenburg徴候は、歩行・バランス・股関節機能の問題に広くつながるので、作用だけでなく立脚期の骨盤保持まで必ずセットにしてください。
ここが一番大事です。
ゴロを見て「覚えやすい」で終わると、学科試験でも国試でも伸びません。
たとえば「HはIaで入る」と覚えたら、次に何も見ずに
H反射
Ia群求心性線維
伸張反射に近い
まで口で言えるかを確認します。
医療教育では、想起練習は成績改善に有効とされており、読むだけの学習より「思い出す」ほうが定着しやすいことが示されています。[8][9][10]
分散学習やspaced repetitionは、医療教育で長期保持や成績改善に有利でした。[8][9][10]
おすすめはシンプルです。
当日:理解してゴロ化
1日後:白紙再現
3日後:問題で確認
7日後:別の単元と混ぜる
14日後:もう一度白紙再現
この間隔で回すだけでも、一夜漬けよりかなり残ります。
運動学は、単語テストではなく問題文で出ます。
だから、覚えたら自分で1問作ってください。
たとえば
関節唇を有するのはどれか
尺骨神経支配はどれか
BrunnstromステージⅢでみられやすいのはどれか
中殿筋MMTで適切な肢位はどれか
のように、選択肢問題の形に変えるのが最強です。
ゴロそのものは、解答ではなく脳内での検索ワードです。
本番で点を取るのは、そのワードから正しい知識を引き出せるかどうかです。
運動学は、学校の学科試験では講義資料ベース、国試では実践問題ベースになりやすいですが、勉強法は共通化できます。
やることは3つです。
まず、学校の配布資料や授業ノートで先生が強調した論点を拾うこと。
次に、その論点を国試で出る形に言い換えること。
最後に、ゴロ→白紙再現→問題演習の流れに落とし込むことです。
たとえば授業で「尺骨神経支配」をやったら、
母指内転筋
第3・4虫様筋
骨間筋
鷲手
Froment徴候
まで広げます。
授業で「肩外転」をやったら、
棘上筋
三角筋
前鋸筋
僧帽筋
肩甲上腕リズム
まで広げます。
このやり方であれば、学内試験に対応しながら、国試の応用問題にもつなげることができます。
PT学生は、次の優先順位で回すと点にしやすいです。
MMT
歩行周期と歩行異常
バランス評価
反射と神経生理
股関節・膝・足関節の機能解剖
公開問題でも、Daniels、H反射、動的バランス、歩行特徴などが確認できます。[2][4]
OT学生は、次の優先順位が取りやすいです。
上肢機能と肩甲帯
Brunnstrom
手内筋と神経支配
関節構造
装具と動作のつながり
公開問題でも、Daniels、Brunnstrom、関節唇、尺骨神経支配、上肢訓練の目的が出ています。[3][5][6][7]
ゴロは強いです。
ただし、適切なタイミングと使い方でこそ役立つ学習法でもあります。解剖・運動学教育では、mnemonicやrhymeは適切に用いれば有効な学習戦略になり得ると指摘されています。[^11]
だから、ゴロだけで終わるのは危険です。
正しい順番は、
理解 → ゴロ → 想起 → 問題演習 → 復習
です。
これを飛ばして「ゴロ帳を眺めるだけ」になると、試験本番では思い出せません。
受かりません。
ゴロは最初の取っかかりとしては有効ですが、それだけでは問題文に対応できません。想起練習、問題演習、分散復習まで回して初めて点になります。[8][9][10][11]
土台は共通で大丈夫です。
ただし、PTは歩行・バランス・MMT寄り、OTは上肢機能・Brunnstrom・手の機能寄りに厚くすると効率が上がります。[2][3][4][5][6][7]
授業で出た論点を、国試の問題形式に言い換えることです。
そこにゴロと想起練習を乗せると、暗記が単発で終わらず、応用問題にもつながります。[8][9][10]
PT・OT国家試験の運動学は、ただの暗記勝負ではありません。
出題基準でも、力学、機能解剖、四肢と体幹の運動、姿勢、歩行、運動制御と運動学習まで広く位置づけられており、直近の公開問題でもMMT、Brunnstrom、H反射、関節唇、神経支配、歩行・バランスが繰り返し問われています。[1][2][3][4][5][6][7]
だからこそ、攻略法ははっきりしています。
まずゴロで入口を作る。次に白紙で思い出す。最後に問題で使える形にする。
この流れで回すと、運動学は「苦手科目」から「安定して点が取れる科目」に変わります。
今日からは、ただ読むのではなく、
3重、4抵、5最
1弛緩、2出現、3最強、4離れ、5分離、6協調
ラブは肩股
HはIaで入る
このあたりから、声に出して再現してみてください。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
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