理学療法士・作業療法士国家試験の合格率と難易度|第61回結果・合格基準・新卒/既卒差を解説

理学療法士・作業療法士国家試験の合格率と難易度を最新データで解説。第61回の合格率、合格基準、新卒と既卒の違い、難しいと感じる理由、合格戦略を整理します。

理学療法士・作業療法士国家試験の合格率と難易度を最新データで解説。第61回の合格率、合格基準、新卒と既卒の違い、難しいと感じる理由、合格戦略を整理します。
理学療法士・作業療法士国家試験の模試の使い方を解説。判定に振り回されず、科目別・形式別・実地問題の弱点を診断し、復習で点数を伸ばす方法を紹介します。
理学療法士・作業療法士国家試験の直前期の過ごし方を解説。1ヶ月前、1週間前、3日前、前日にやること、睡眠、復習、実地問題対策、やってはいけない行動を整理します。
理学療法士・作業療法士国家試験の過去問は何周すべきかを解説。1周目・2周目・3周目の目的、誤答分析、実地問題対策、模試との使い分けまで整理します。
理学療法士・作業療法士国家試験は、合格率だけを見ると「高い」と感じるかもしれません。
第61回試験では、理学療法士の合格率は89.7%、作業療法士の合格率は91.2%でした。新卒者に限ると、理学療法士94.9%、作業療法士96.6%です。
しかし、ここで油断してはいけません。高い合格率は、学校での卒業判定、模試、補習、過去問演習を通ってきた学生が受験している結果でもあります。
この記事では、PT・OT国家試験の合格率、合格基準、難易度の見方、合格するための勉強戦略を整理します。
第61回試験の結果は次の通りです。
試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
理学療法士 | 12,436人 | 11,156人 | 89.7% |
作業療法士 | 5,426人 | 4,947人 | 91.2% |
新卒者では、理学療法士94.9%、作業療法士96.6%でした。
この数字だけを見ると、ほとんどの新卒者が合格しているように見えます。ただし、国試直前に学内試験や卒業試験で絞られる学校もあります。したがって、「合格率が高い=勉強しなくても受かる」とは考えないほうが安全です。
第61回の合格基準は次の通りです。
試験 | 総得点 | 実地問題 |
|---|---|---|
理学療法士 | 167点以上/277点 | 41点以上/117点 |
作業療法士 | 167点以上/278点 | 43点以上/120点 |
ポイントは、総得点だけではないことです。実地問題の基準も満たす必要があります。
つまり、一般問題で点を稼いでも、実地問題で大きく落とすと危険です。臨床場面を読む力、評価・治療の優先順位、リスク管理を理解しているかが問われます。
PT・OT国家試験が難しい理由は、1問1問が極端に難問だからではありません。
一番きついのは、範囲の広さです。
解剖学
生理学
運動学
病理学
臨床医学
リハビリテーション医学
評価学
治療学
地域リハ
装具・福祉用具
ADL
精神・発達・高齢者
実地問題
これらを、最終的に症例問題で使える形にする必要があります。
詳しい勉強設計は、理学療法士・作業療法士国家試験の最強勉強法を確認してください。
合格率が高い試験でも、不合格になる人には共通点があります。
過去問を答え暗記で回している
実地問題の対策が遅い
解剖・運動学の基礎が弱い
模試の復習をしない
苦手科目から逃げる
直前期に生活リズムを崩す
新しい教材を増やしすぎる
特に危険なのは、過去問の正答率だけを見て安心することです。答えを覚えているだけでは、本番で少し形が変わると崩れます。
難易度を下げるには、試験を「広い暗記」ではなく「繰り返し出る構造」に分解します。
解剖、運動学、生理、病理は、後の臨床科目にもつながります。ここを捨てると伸びません。
実地問題は直前だけでは足りません。早い段階から症例文を読む練習をしてください。
何周したかではなく、なぜ間違えたかを記録してください。
模試は順位を見るだけではなく、科目別・形式別の弱点を確認するために使います。
簡単ではありません。新卒合格率が高いのは、学校での学習支援や卒業判定、模試対策を経て受験している人が多いからです。
合格基準ギリギリではなく、模試や過去問で総得点の7割前後を安定して取れる状態を目標にすると安全です。実地問題も必ず別で確認してください。
まずは点に直結しやすく、他科目にも波及する解剖学・運動学・生理学から戻るのがおすすめです。
理学療法士・作業療法士国家試験は、合格率だけを見ると高く見えます。しかし、実際には広い範囲を計画的に処理し、総得点と実地問題の両方で基準を超える必要があります。
合格率に安心するのではなく、合格基準から逆算してください。実地問題を軽視せず、基礎科目を臨床へつなげることが合格への近道です。
関連して、模試の使い方と直前期の過ごし方も確認してください。
PT・OT国家試験は、過去問を何周したかだけでは決まりません。
本当に差がつくのは、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態まで戻せるかです。
Medulavaでは、ソクラテスで解剖・生理・運動学・病態のつながりを対話しながら確認できます。わからない論点をそのまま放置せず、理解の穴を早めに埋めたい人は、学習の補助として使ってみてください。
・Medulava|医療系学生向け学習プラットフォーム
・Medulava|ソクラテス
・厚生労働省|第61回理学療法士国家試験及び第61回作業療法士国家試験の合格発表について
・厚生労働省|令和6年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準について
・厚生労働省|令和6年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準 全体版PDF
・Trumble E, Lodge J, Mandrusiak A, Forbes R. Systematic review of distributed practice and retrieval practice in health professions education.
・Sheehy R, et al. Medical student use of practice questions in their studies. BMC Medical Education, 2024.
・厚生労働省|健康づくりのための睡眠ガイド2023
・Medulava|医療系学生向け学習プラットフォーム
・Medulava|ソクラテス
・Medulava|使い方
Medulava の学習コンテンツとして、理解しやすさと再現性を意識して執筆しています。
この記事で理解した内容を、そのまま次の学習アクションへつなげられます。
理学療法士・作業療法士国家試験はいつから勉強すべきかを学年別に解説。低学年、実習前、最終学年、直前期のやるべきことと、遅れた場合の立て直し方を紹介します。