急性気管支炎は、下気道である気管・気管支の急性の炎症であり、主症状は「咳嗽(せき)」である。原因の大部分(約90%)はウイルス感染であり、原則として抗菌薬は不要である。肺炎との鑑別が重要となる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
主症状:咳嗽(数日〜数週間続くことがある)。初期は乾性、のちに湿性(喀痰を伴う)となることが多い。
喀痰(膿性であっても細菌感染とは限らない)。
微熱、胸部不快感(咳による痛み)。
初期評価:バイタルサインと聴診。喘鳴(ヒューヒュー)がある場合は喘息を疑う。
画像診断:胸部X線検査で『肺炎像(浸潤影など)がない』ことを確認し、除外診断として気管支炎とする。
マイコプラズマや百日咳を疑う場合は特異的抗体やPCR検査を検討。
対症療法(第一選択):鎮咳薬(デキストロメトルファンなど)、去痰薬(カルボシステインなど)、解熱鎮痛薬。
抗菌薬:原則『非推奨』。ただし、マイコプラズマ感染症、百日咳、クラミジア感染症が強く疑われる場合のみマクロライド系などを処方する。
病態
上気道炎(風邪)から波及、または直接ウイルスが気管支粘膜に感染し、炎症と分泌物(痰)の増加を引き起こす。
試験・臨床での重要ポイント
「風邪の後に咳だけが長引く」というパターンが多い。最も重要なのは『肺炎ではないことを確認する(X線で浸潤影がない、肺野の副雑音がない)』こと。
大部分がウイルス性(ライノ、コロナ、インフルエンザなど)であるため、『抗菌薬の適応はない』というのが現代医療の鉄則(薬剤耐性対策)。ただし、百日咳やマイコプラズマ(非定型病原体)が疑われる場合はマクロライド系抗菌薬を使用する。
覚え方・コツ
「急性気管支炎は『肺炎一歩手前の咳の病気』!原因の9割はウイルスだから『抗生物質(抗菌薬)は効かないし、出してはいけない』のが大原則。レントゲンが綺麗なら気管支炎。咳止め(鎮咳薬)や痰切り(去痰薬)で自分の免疫で治るのを待て!」
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
I型呼吸不全は、動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr以下に低下しているが、二酸化炭素分圧(PaCO2)は正常または低下(45Torr以下)している状態。主に肺の実質や間質の障害による「酸素化障害」が原因である。
II型呼吸不全は、PaO2が60Torr以下に低下し、かつPaCO2が45Torrを超えて蓄積している状態。気道の閉塞や呼吸筋の低下による「肺胞換気量の低下(息が十分に吐き出せない、吸い込めない)」が主な原因である。
嚢胞性線維症(CF)は、CFTR遺伝子の異常により全身の外分泌腺の分泌液が異常に粘稠となる常染色体潜性(劣性)遺伝疾患である。白人に多く日本人には極めて稀。気道感染の反復による呼吸不全と、膵外分泌不全による消化・吸収不良が二大症状となる。
CO2ナルコーシスは、慢性的に高CO2血症がある患者(主に重症COPD)に対し、不適切に高濃度の酸素を投与した結果、呼吸中枢が抑制されてさらにCO2が蓄積し、重篤な意識障害や呼吸停止に陥る医原性の病態である。