感染症に関連する疾患を63件掲載。概要・科目・更新日を確認しながら、国家試験・臨床実習・復習に使える疾患知識を効率よく整理できます。
COVID-19は、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)による急性呼吸器疾患。無症状から重症のARDS(急性呼吸窮迫症候群)まで多彩な経過をたどる。飛沫・エアロゾル感染が主体であり、ワクチンの普及と抗ウイルス薬の開発により致命率は低下したが、依然として高齢者や基礎疾患保有者では重症化リスクが高い。
白血球減少症は、末梢血の白血球数が基準値(通常4000/μL未満)を下回る状態。臨床的に最も問題となるのは、細菌感染の防御を担う「好中球」の減少(好中球数1500/μL未満)であり、500/μL未満になると「無顆粒球症」と呼ばれ、致死的な感染症のリスクとなる。
壊死性筋膜炎は、皮下組織の深部にある「筋膜」に細菌が感染し、組織を急速に腐らせながら(壊死)広がる致死的な軟部組織感染症。いわゆる「人食いバクテリア」による感染症であり、一刻も早い外科的デブリドマンが救命の鍵となる。
成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染によって生じる極めて予後不良な末梢性T細胞腫瘍。日本(特に九州・沖縄地方)に多く、母乳を介した垂直感染から数十年の潜伏期間を経て発症する。
急性心筋炎は、主にウイルス感染などを契機として心筋に急性の炎症が生じる疾患。軽症例から、数時間〜数日で致死的な心不全やショックに至る「劇症型心筋炎」まで重症度は様々。若年者の突然の心原性ショックの原因として重要である。
急性喉頭蓋炎は、気管の入り口のフタである「喉頭蓋」に細菌感染が生じ、急速に腫脹することで気道閉塞をきたす耳鼻咽喉科・小児科領域の致死的救急疾患。気道確保が何よりも優先される。
脳炎は、ウイルスなどが直接脳実質に感染して急性の炎症を引き起こす疾患。日本脳炎など様々あるが、日常診療と国試で圧倒的に重要なのが「単純ヘルペスウイルス(HSV)脳炎」である。側頭葉や前頭葉下部を好んで破壊し、致死率も高い。
梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)の感染によって引き起こされる性感染症(STI)。「偽装の達人」と呼ばれ、多彩な全身症状を呈する。近年、若年層を中心に感染者数が急増しており、母子感染による「先天梅毒」の予防も重要課題となっている。
蜂窩織炎は、皮膚の深い部分(真皮深層から皮下脂肪組織)に細菌が感染し、化膿性の炎症を引き起こす疾患。下腿に好発し、患部の境界が不明瞭な「発赤・腫脹・熱感・疼痛」を特徴とする。
脳膿瘍は、脳実質内に細菌が感染・増殖し、被膜に覆われた膿の塊(膿瘍)を形成する疾患。副鼻腔炎や中耳炎などからの直接波及や、先天性心疾患(右左シャント)による血行性感染が原因となり、頭蓋内圧亢進症状をきたす。
シャーガス病は、クルーズトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)という原虫の感染によって引き起こされる熱帯感染症。中南米を中心に生息する「サシガメ(吸血昆虫)」の糞を介して感染し、数十年後に心筋症や消化管の「巨大化」をきたす致死的な疾患である。
TORCH症候群は、母体が妊娠中に感染することで胎盤を介して胎児に感染し、先天奇形や重篤な障害を引き起こす病原体の頭文字をとった総称。トキソプラズマ(T)、その他(O)、風疹(R)、サイトメガロウイルス(C)、単純ヘルペス(H)を指す。
腸結核は、結核菌が腸管(主に回盲部)に感染・増殖し、慢性的な炎症と潰瘍を形成する疾患である。活動性の肺結核に合併することが多く、内視鏡検査での「輪状潰瘍」と生検での「乾酪壊死を伴う肉芽腫」が特徴的である。
MRSA腸炎は、広域抗菌薬の使用により正常な腸内細菌叢が抑制され、耐性を持つメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が異常増殖して生じる交代現象(菌交代症)の一つである。高齢者の術後などに激しい水様便や緑色便をきたし、急速に脱水・ショックへ進行する重症病態である。
E型肝炎は、E型肝炎ウイルス(HEV)による急性肝炎である。A型肝炎と同様に経口感染で、慢性化は原則としてしない。豚肉や野生動物(イノシシ、シカなど)の生食が原因となり、妊婦が感染すると劇症化しやすいのが最大の特徴である。
D型肝炎は、D型肝炎ウイルス(HDV)による感染症である。HDVは自身のエンベロープ(外殻)を作れない「欠損ウイルス」であり、B型肝炎ウイルス(HBV)のHBs抗原を借りないと感染・増殖できないという特異な性質を持つ。
C型肝炎は、血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)に感染する疾患。感染後約70%が慢性化し、数十年の経過で肝硬変、肝細胞癌へと高率に進行する。現在は内服の抗ウイルス薬(DAA)によりほぼ100%治癒可能となった。
B型肝炎は、血液・体液を介してB型肝炎ウイルス(HBV)が感染することで発症する。母子感染による「持続感染(キャリア)」と、性交渉等による「一過性急性感染」の経路があり、劇症化や慢性肝炎・肝細胞癌へ進行するリスクがある。
A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)の経口感染により発症する一過性の急性肝炎である。カキなどの二枚貝の生食が原因となることが多く、慢性化することはなく、一度罹患すると終生免疫を獲得する。
肝膿瘍は、肝実質内に細菌や寄生虫が感染し、膿が貯留した局所感染症である。細菌が原因の「化膿性」と、赤痢アメーバが原因の「アメーバ性」に大別される。高熱と右季肋部痛を主徴とする。
肺炎球菌による市中肺炎(CAP)の最多かつ最も重要な原因疾患。悪寒戦慄を伴う急激な高熱と、「鉄錆色痰(てつさびいろたん)」が特徴的。肺の一葉がベッタリと白くなる大葉性肺炎を呈する。
膿胸は、胸腔内(肺と胸壁の間)に細菌が感染し、膿(白血球や死滅した組織などを含む滲出液)が貯留した状態である。肺炎に続発することが多く、速やかな胸腔ドレナージと抗菌薬投与が必要となる。
レジオネラ肺炎は、温泉や24時間風呂、空調の冷却塔などの水系設備から発生するエアロゾルを吸入することで感染する、重症化しやすい非定型肺炎である。高熱に不釣り合いな「相対的徐脈」と、消化器・神経症状、および「低ナトリウム血症」を伴うのが特徴である。
マイコプラズマ肺炎は、「若年者(学童〜若年成人)」に好発する非定型肺炎の代表である。頑固な乾いた咳(乾性咳嗽)が特徴で、細胞壁を持たない菌であるためペニシリンなどのβラクタム系抗菌薬が無効であり、マクロライド系が第一選択となる。
ニューモシスチス肺炎は、細胞性免疫低下時(特にAIDS患者)に発症する代表的な日和見感染症である。真菌であるニューモシスチス・イロベチイが原因で、乾性咳嗽と呼吸困難をきたし、CTでの「両側びまん性すりガラス影」と血液検査での「β-D-グルカン上昇」が特徴的。ST合剤が特効薬となる。
クレブシエラ肺炎は、腸内細菌科の肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)による細菌性肺炎であり、大酒家や糖尿病患者などの免疫低下状態にある人に好発する。強い組織破壊性を持ち、粘り気の強い赤色痰(粘血痰)と肺上葉の空洞形成を特徴とする。
カポジ肉腫は、HHV-8(ヒトヘルペスウイルス8型)の感染によって生じる血管内皮由来の悪性腫瘍である。AIDS指標疾患の代表であり、皮膚や口腔粘膜に無痛性の「紫紅色〜暗褐色の結節・斑」を多発し、進行すると消化管や肺にも病変を形成する。
AIDS(後天性免疫不全症候群)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染により、免疫系の司令塔であるCD4陽性Tリンパ球が破壊され、日和見感染症や悪性腫瘍を発症した状態を指す。早期の多剤併用療法(ART)により、ウイルスを抑制し健常者と変わらない生活を送ることが可能となっている。
化膿性関節炎は、関節腔内に細菌が感染して化膿性の炎症を起こす、整形外科領域における超緊急疾患(Red Flag)である。数日以内に不可逆的な関節軟骨の破壊が進行するため、疑った瞬間に緊急の関節内洗浄(ドレナージ)と抗菌薬投与が必要となる。
急性扁桃炎は、口蓋扁桃にウイルスや細菌が感染し、発赤・腫脹や白苔(膿栓)を伴う急性炎症である。激しい咽頭痛と高熱をきたす。A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)が原因の場合は、合併症予防のためペニシリン系抗菌薬の投与が必要となる。
急性気管支炎は、下気道である気管・気管支の急性の炎症であり、主症状は「咳嗽(せき)」である。原因の大部分(約90%)はウイルス感染であり、原則として抗菌薬は不要である。肺炎との鑑別が重要となる。
細菌性髄膜炎は、脳と脊髄を覆う髄膜に細菌が感染し、化膿性の炎症を引き起こす極めて緊急度の高い疾患である。高熱、頭痛、うなじのこわばり(項部硬直)を3主徴とし、迅速な抗菌薬投与がなければ死に至るか、重篤な後遺症を残す。
真菌性髄膜炎は、主に免疫不全患者に発症する日和見感染症であり、クリプトコックス・ネオフォルマンスが原因の大部分を占める。髄液の墨汁染色で「莢膜を持つ菌体」を確認するのが伝統的かつ頻出の診断方法である。
結核性髄膜炎は、結核菌が髄膜に感染し、亜急性(週単位)に進行する重症の髄膜炎である。脳底部の髄膜に強い炎症が起こりやすく、動眼神経などの脳神経麻痺を伴うのが特徴である。髄液のADA値上昇が診断の指標となる。
ウイルス性髄膜炎は、髄膜炎の中で最も頻度が高く、多くはエンテロウイルスなどの感染により生じる。細菌性と比較して予後は良好で、髄液検査で「リンパ球増多」と「糖が正常」に保たれる点が最大の特徴である。
NTM症は、結核菌とらい菌以外の抗酸菌(特にMAC菌)による肺感染症である。結核と異なり『ヒト・ヒト感染はない』ため隔離の必要はない。中高年女性に多く、緩徐に進行する多発小結節と気管支拡張が特徴である。
肺結核は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の吸入による空気感染症である。慢性の咳嗽、発熱、寝汗を主徴とし、日本の感染症法では「2類感染症」に指定されている。胸部X線での上肺野の空洞形成が特徴的である。
敗血症は、感染に対する生体の反応が調節不能に陥り、生命を脅かす「臓器障害」が引き起こされた状態である。速やかな認知と、発症1時間以内の抗菌薬・初期輸液開始(1時間バンドル)が予後を左右する救急疾患である。
菌血症は、本来無菌であるはずの「血液中」に細菌が存在する状態である。敗血症と混同されやすいが、菌血症はあくまで『血液培養が陽性である』という細菌学的状態を指し、必ずしも重篤な臓器障害を伴うとは限らない。しかし、敗血症や感染性心内膜炎への移行、遠隔転移病巣の形成に厳重な警戒が必要である。
急性腎盂腎炎は、尿道から侵入した細菌が腎盂や腎実質に達して炎症を起こす、上部尿路感染症である。高熱と激しい腰背部痛(CVA叩打痛)を特徴とし、敗血症のリスクがあるため迅速な抗菌薬治療を要する。
高IgE症候群(Job症候群)は、STAT3遺伝子などの変異によりTh17細胞が分化不全に陥り、重度のアトピー様湿疹、反復するブドウ球菌感染(冷膿瘍)、著明な高IgE血症を三徴とする原発性免疫不全症である。
麻疹は、麻疹ウイルスの空気感染によって発症する極めて感染力の強い全身性感染症である。カタル期、発疹期、回復期と経過し、CBTや国試では、カタル期のコプリク斑、二峰性発熱、空気感染(陰圧室隔離)、および数年後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)への注意が超頻出である。
ラムゼイ・ハント症候群は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により、顔面神経と内耳神経が障害される疾患。「耳介の帯状疱疹(水疱)」「顔面神経麻痺」「内耳神経症状(難聴・めまい)」の三徴が特徴である。
風疹は、風疹ウイルスの飛沫感染によって発症する急性のウイルス性発疹症である。発熱、発疹、リンパ節腫脹を三主徴とする。CBTや国試では、妊婦が初期に感染することで胎児に難聴・白内障・先天性心疾患を引き起こす「先天性風疹症候群(CRS)」と、それを防ぐためのMRワクチン(生ワクチンであり妊婦禁忌)が超頻出である。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により、片側の神経支配領域に一致して痛みを伴う紅斑と水疱が多発する感染性皮膚疾患である。CBTや医師国家試験では、ラムゼイ・ハント症候群(顔面神経麻痺)やハッチンソン徴候(三叉神経第1枝領域)、および帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行が頻出の重要疾患である。
ウィップル病は、Tropheryma whippleiという細菌の感染による稀な全身性・慢性感染症である。腸管マクロファージへの菌の蓄積により重度の吸収不良症候群をきたすほか、関節炎や中枢神経症状を合併する。
副鼻腔炎は、鼻腔に隣接する副鼻腔(上顎洞、篩骨洞など)に炎症と膿の貯留が生じる疾患である。急性と慢性(蓄膿症)があり、CBTや国試では、膿性鼻漏、後鼻漏による咳嗽、CTでの副鼻腔陰影、およびマクロライド少量長期療法や指定難病である好酸球性副鼻腔炎が頻出である。
流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスの飛沫感染により、耳下腺などの唾液腺の非化膿性腫脹をきたす感染症である。CBTや国試では、酸味のある食物での疼痛増悪や、合併症としての無菌性髄膜炎、一側性のムンプス難聴、および思春期以降の感染における精巣炎・卵巣炎が頻出の重要疾患である。
疥癬は、ヒゼンダニの皮膚寄生によって生じる極めてそう痒の強い感染症である。高齢者施設や病院で集団感染を起こしやすく、CBTや医師国家試験では、手指の疥癬トンネルや夜間増悪する激しいかゆみ、そして重症型である角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の隔離対応とイベルメクチン内服が超頻出の重要疾患である。
伝染性膿痂疹(とびひ)は、主に小児の夏期に好発する皮膚の細菌感染症である。虫刺されや湿疹の掻き壊しから細菌が侵入し、水疱や痂皮を形成して全身に拡大する。CBTや医師国家試験では、原因菌(黄色ブドウ球菌とA群溶連菌)による病型の違いや、溶連菌感染後の急性糸球体腎炎への注意、ステロイド外用の禁忌が頻出の重要疾患である。
中耳炎は、鼓膜奥の中耳腔に炎症や浸出液の貯留、または異常な上皮の増殖が起こる疾患群である。痛みを伴う急性中耳炎、小児の難聴の原因となる滲出性中耳炎、および骨破壊を伴い手術が必要な真珠腫性中耳炎の3つが試験で極めて重要である。
レミエール症候群は、健康な若年者に、咽頭炎などの口腔内感染を契機として、内頸静脈の敗血症性血栓性静脈炎をきたし、肺などの全身臓器へ敗血症性塞栓を飛ばす重篤な感染症である。救急領域の致死的疾患として重要。
角膜潰瘍(感染性角膜炎)は、細菌、真菌、ウイルス、アカントアメーバなどが角膜に感染し潰瘍を形成する疾患である。CBTや国試では、コンタクトレンズ不適切使用による緑膿菌やアカントアメーバ感染、ヘルペスによる樹枝状角膜炎が超頻出である。
産褥熱は、分娩後24時間以降から産後10日以内の期間に、2日以上続く38℃以上の発熱をきたす感染症の総称である。大多数は子宮内感染(子宮内膜炎)に起因する。CBTや国試では、悪露の悪臭や子宮の圧痛といった子宮内膜炎のサインと、広域抗菌薬による治療が頻出である。
結膜炎は原因により症状や対応が大きく異なる。ウイルス性(はやり目など)はアデノウイルス感染が多く、耳前リンパ節腫脹を伴い感染力が極めて強い。アレルギー性(花粉症など)は強いそう痒感が特徴である。CBTや国試では、流行性角結膜炎の院内感染対策や、春季カタルの巨大乳頭が頻出である。
足白癬(水虫)および爪白癬は、皮膚糸状菌(白癬菌)による皮膚感染症である。趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類される。CBTや医師国家試験では、確定診断のためのKOH直接鏡検や、爪白癬・角質増殖型に対する内服治療の適応、ステロイド外用による悪化(異型白癬)が頻出の重要疾患である。
水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染によって引き起こされる全身性の発疹症である。極めて感染力が強い空気感染であり、CBTや国試では、紅斑・水疱・痂皮など「すべてのステージの皮疹が混在する」点と、頭皮にも皮疹が出現する点、および抗ウイルス薬(アシクロビル)による治療が頻出である。
RSウイルス感染症は、冬季に乳幼児に流行し、重症の細気管支炎や肺炎を引き起こす呼吸器感染症である。1歳未満の乳児が初感染すると重症化しやすく、CBTや国試では、呼気性喘鳴(ゼイゼイ)、陥没呼吸、および早産児や先天性心疾患等のハイリスク児に対するパリビズマブ(抗RSVモノクローナル抗体)の予防投与が頻出である。
手足口病は、主にコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型(EV71)の感染により、夏期の小児に手・足・口腔内の水疱性発疹をきたすウイルス性感染症である。CBTや医師国家試験では、ヘルパンギーナとの皮疹部位の鑑別や、EV71型による中枢神経合併症(髄膜炎など)への注意が頻出の重要疾患である。
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性の皮膚腫瘍である。手足の指や足底に好発し、表面がザラザラした硬い角化性の丘疹や結節を形成する。CBTや医師国家試験では、病理組織でのコイロサイト(空胞化細胞)の出現や、鶏眼(ウオノメ)との鑑別、液体窒素による凍結療法が第一選択となる点が頻出の重要疾患である。
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスA群の感染により、夏期の小児に突然の高熱と口腔内後方(軟口蓋)の水疱・びらんをきたすウイルス性感染症である。激しい咽頭痛により脱水を起こしやすく、CBTや医師国家試験では、手足口病との鑑別(手足に皮疹が出ない)や脱水への対応が頻出の重要疾患である。
感染性心内膜炎(IE)は、心臓の弁や心内膜に細菌などが感染し、疣贅(ゆうぜい:菌や血栓の塊)を形成する致死的な感染症である。発熱、新たな心雑音、全身の塞栓症状・免疫反応を特徴とする。CBTや医師国家試験では、起炎菌の分類、特徴的な身体所見(オスラー結節など)、抜歯前の予防投与が毎年問われる超頻出疾患である。