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疥癬は、ヒゼンダニの皮膚寄生によって生じる極めてそう痒の強い感染症である。高齢者施設や病院で集団感染を起こしやすく、CBTや医師国家試験では、手指の疥癬トンネルや夜間増悪する激しいかゆみ、そして重症型である角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の隔離対応とイベルメクチン内服が超頻出の重要疾患である。
激しいそう痒感(特に体が温まる夜間に増悪し、不眠の原因となる)
疥癬トンネル(手指の指間や手関節屈側にみられる、数mm〜1cmの線状の皮疹)
丘疹、結節(体幹や四肢の赤いブツブツ。男性の陰嚢・陰茎には赤褐色の結節ができやすい)
角化型疥癬の症状(全身の厚いカサブタ=鱗屑・角化。かゆみは無いこともある)
初期評価
家族内や施設内での「かゆい人の集団発生」や、夜間増悪するそう痒、手指の疥癬トンネルから強く疑う。
検査
確定診断は、疥癬トンネルの先端や丘疹をメスやハサミで削り取り、水酸化カリウム(KOH)液を滴下して『顕微鏡(直接鏡検)でヒゼンダニの虫体や卵を証明』することである。近年はダーモスコピーでダニの頭部を三角形の黒点として確認する手法(デルタウイングサイン)も有用である。
鑑別
鑑別でよく出るのは、同じく強いかゆみを伴う「老人性皮膚掻痒症(皮疹がない)」、「アトピー性皮膚炎(左右対称、屈側優位)」、「湿疹(ステロイドが効くが、疥癬にステロイドを塗ると悪化する)」である。
初期対応
通常疥癬の場合は、手をつなぐなどの長時間の接触を避ければ、通常の生活(同室)で問題ない。しかし、角化型疥癬が疑われる場合は、直ちに『個室管理(隔離)』とし、医療従事者は予防着や手袋を着用する。剥がれ落ちた角質にも感染性があるため、こまめな掃除機掛けが必要である。
根本治療
通常疥癬には「イベルメクチン(内服)」または「フェノトリン(外用)」のいずれかを第一選択とする。角化型疥癬には、速やかな殺ダニ効果を得るため「イベルメクチンの内服」と「フェノトリンの外用」を『併用』することが推奨される。かゆみに対する抗ヒスタミン薬の内服も行う。
病態
ヒゼンダニ(疥癬虫)がヒトの皮膚角質層に寄生し、メスが産卵しながらトンネルを掘り進むことで、ダニの虫体や糞に対するアレルギー反応が起こり、激しいそう痒と皮疹が生じる。
原因
ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei var. hominis)の感染。感染経路は、長時間の直接的な肌の接触(雑魚寝など)が主である。
分類
ダニの寄生数が少なく感染力が比較的弱い「通常疥癬」と、免疫低下患者に発症しダニが数百万匹寄生する極めて感染力の強い「角化型疥癬(ノルウェー疥癬)」に大別される。
試験での重要ポイント
「夜間に眠れないほどの激しい全身のかゆみ」があり、「手首や指の間に線状の皮疹(疥癬トンネル)」があれば本疾患を疑う。男性の陰嚢に見られる赤褐色のしこり(疥癬結節)も特徴的である。確定診断は『皮膚をメスで削り、顕微鏡でダニや卵を確認すること(鏡検)』である。国家試験で最も問われるのは『角化型疥癬(ノルウェー疥癬)』であり、大量の落屑(カサブタ)から剥がれ落ちたダニで容易に集団感染を起こすため、『個室隔離』と『イベルメクチンの内服』が絶対暗記項目である。
覚え方・コツ
「疥癬は夜かゆい!指の間のトンネル(疥癬トンネル)と陰嚢のしこり。ダニ探しは顕微鏡で。角化型(ノルウェー疥癬)は超感染するから絶対個室隔離して、イベルメクチン(飲み薬)!」
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褥瘡は、長時間の圧迫により皮膚や皮下組織の血流が阻害され、虚血性壊死に陥る状態である。寝たきりの高齢者に好発する。リハビリ・看護分野でのニーズが極めて高く、国試では好発部位(仙骨部など)や、状態評価ツール「DESIGN-R」を用いたアセスメント、および病期(黒・黄・赤・白)に応じた外用薬・ケアの選択が超頻出である。
扁平苔癬は、皮膚や粘膜にそう痒を伴う紫紅色の扁平隆起性丘疹が多発する難治性の炎症性角化症である。細胞性免疫異常が背景にあり、特に日本においてはC型肝炎ウイルス(HCV)感染との合併率が高い。CBTや医師国家試験では、口腔粘膜のWickham線条や、病理組織での基底層の液状変性、ケブネル現象が頻出の重要疾患である。
回状頭皮(Cutis verticis gyrata)は、頭皮が肥厚して大脳の脳回(溝)のような深いしわを形成する状態である。原発性のほか、先端巨大症(アクロメガリー)などの内分泌疾患に伴う続発性の皮膚症状として国試で問われることがある。
類乾癬は、尋常性乾癬に似た紅斑や落屑を呈するが、乾癬とは異なる原因不明の慢性皮膚疾患群である。特に「大局面状類乾癬」は、皮膚T細胞リンパ腫である菌状息肉症の前駆病変として極めて重要である。CBTや医師国家試験では、菌状息肉症への移行リスクと定期的な皮膚生検による経過観察が頻出する。