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尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性の皮膚腫瘍である。手足の指や足底に好発し、表面がザラザラした硬い角化性の丘疹や結節を形成する。CBTや医師国家試験では、病理組織でのコイロサイト(空胞化細胞)の出現や、鶏眼(ウオノメ)との鑑別、液体窒素による凍結療法が第一選択となる点が頻出の重要疾患である。
角化性丘疹・結節(表面がザラザラした硬いしこり。カリフラワー状になることもある)
点状出血(表面の角質を削ると、延長した真皮乳頭の毛細血管から出血する)
疼痛(通常は無症状だが、足底など体重がかかる部位では歩行時に痛むことがある)
好発部位:手指、足趾、足底、膝など(外傷や摩擦を受けやすい部位)
初期評価
好発部位の角化性病変という視診・触診所見から臨床的に診断する。ダーモスコピーを用いて、特徴的な点状血管(出血)を確認する。
検査
多くは臨床所見で診断可能だが、悪性腫瘍(有棘細胞癌や悪性黒色腫など)との鑑別が必要な非典型例では皮膚生検を行う。病理組織で、表皮の著明な肥厚(乳頭腫状増殖)、不全角化、および「コイロサイト(空胞化細胞)」を確認する。
鑑別
最大の鑑別疾患は、足底に生じる「鶏眼(ウオノメ:中心に角質の芯があり圧痛が強い、点状出血なし)」と「胼胝(タコ:広範囲の均一な角質肥厚)」である。その他、高齢者に多い「脂漏性角化症(老人性イボ)」と鑑別する。
初期対応
患者が自分で触ったり爪切りなどで削ったりすると、ウイルスが周囲にばらまかれて自己感染(自家接種)により多発するため、触らないよう生活指導を徹底する。
根本治療
第一選択は「液体窒素を用いた凍結療法」である(1〜2週間ごとに組織が壊死し脱落するまで繰り返す)。痛みを伴うため小児などで困難な場合や難治例には、サリチル酸外用(スピール膏)、モノクロロ酢酸塗布、ヨクイニン(ハトムギエキス)の内服、炭酸ガスレーザー焼灼術、あるいはSADBEなどを用いた局所免疫療法が検討される。
病態
ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の微小な傷から基底層の細胞に感染し、表皮細胞を異常に増殖(角化亢進)させることで疣贅(イボ)を形成する。
原因
主にHPVの2型、27型、57型などが原因となる。接触感染(自家接種を含む)により広がる。
分類
感染するHPVの型や部位により、尋常性疣贅(手足)、扁平疣贅(顔面や手背に多い平坦なイボ:HPV3,10型など)、尖圭コンジローマ(陰部の性感染症:HPV6,11型)などに分類される。
試験での重要ポイント
「手足の指や足底に生じた、表面が粗造(ザラザラ)な硬い結節」という所見から疑う。足底にできた場合は「鶏眼(ウオノメ)」や「胼胝(タコ)」との鑑別が極めて重要であり、疣贅は『表面を削ると点状出血が見られる(ダーモスコピーで赤黒い点状の血管が見える)』点で明確に区別できる。病理組織では、表皮の乳頭腫状増殖に加えて、HPV感染のサインである『コイロサイト(koilocyte:核の周りが抜けて見える空胞化細胞)』が超頻出キーワードである。治療法として『液体窒素による凍結療法』が第一選択となる点が絶対暗記項目である。
覚え方・コツ
「尋常性イボはHPVの仕業。ザラザラで、削ると血が出る(ウオノメは血が出ない)。病理はコイロサイト(空胞化細胞)。治療は液体窒素でとにかく凍らせろ!」
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晩発性皮膚ポルフィリン症は、ヘム生合成経路の酵素異常により、光過敏性物質であるポルフィリンが体内に蓄積する代謝疾患。C型肝炎や多量飲酒を背景に中高年で発症し、日光露光部(手背や顔面)の水疱・びらんや、尿の赤色化を特徴とする。
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