医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
副鼻腔炎は、鼻腔に隣接する副鼻腔(上顎洞、篩骨洞など)に炎症と膿の貯留が生じる疾患である。急性と慢性(蓄膿症)があり、CBTや国試では、膿性鼻漏、後鼻漏による咳嗽、CTでの副鼻腔陰影、およびマクロライド少量長期療法や指定難病である好酸球性副鼻腔炎が頻出である。
膿性鼻漏、粘液膿性鼻漏(黄色〜緑色の粘っこい鼻水)
後鼻漏(喉に鼻水が垂れ込む感覚。長引く湿性咳嗽の原因となる)
鼻閉、嗅覚障害(においが分からない)
顔面痛、頬部や前頭部・眉間の圧痛(急性期に著明)
頭痛
初期評価
感冒後の顔面痛や、長引く膿性鼻漏・咳嗽から疑う。前鼻鏡検査で中鼻道(上顎洞などの出口)からの膿性分泌物や、鼻茸(ポリープ)を確認する。
検査
「副鼻腔CT検査(冠状断が分かりやすい)」が確定診断に最も有用であり、上顎洞や篩骨洞の含気消失、粘膜肥厚、液面形成(niveau)、鼻茸などの軟部陰影を確認する(正常な洞は黒く描出される)。重症例では細菌培養検査を行う。
薬物療法(保存的治療)
【急性】:アモキシシリンなどの抗菌薬を通常の用量で投与する。
【慢性】:『14員環マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシンなど)』を、抗菌作用ではなく「抗炎症作用・気道分泌抑制作用」を期待して、通常の半量で長期間(数ヶ月)投与する。去痰薬(カルボシステイン)や局所ステロイド点鼻を併用する。好酸球性副鼻腔炎には全身ステロイド投与が行われる。
外科的治療
保存的治療で改善しない慢性副鼻腔炎や鼻茸に対しては、「内視鏡下副鼻腔手術(ESS)」を行い、病的粘膜や鼻茸を切除し、副鼻腔の開口部を広く開放して換気・排泄を改善する。
病態と分類
【急性副鼻腔炎】:感冒(風邪)に引き続いて細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)が副鼻腔に二次感染し、化膿性炎症を起こしたもの。
【慢性副鼻腔炎(蓄膿症)】:急性の炎症が長引き、副鼻腔の換気・排泄機能が低下して、膿性貯留液や粘膜の肥厚、鼻茸(ポリープ)が慢性的に存在する状態。
【好酸球性副鼻腔炎】:気管支喘息(アスピリン喘息など)に合併しやすい指定難病。両側に多発する鼻茸と、ドロドロのニカワ状の鼻水、高度の嗅覚障害が特徴。ステロイドが著効する。
試験での重要ポイント
アレルギー性鼻炎(水様性)とは異なり、『膿性鼻漏(黄色〜緑色のドロッとした鼻水)』が特徴。鼻水が喉の奥に垂れ込む『後鼻漏(ポストナザールドリップ)』が、長引く咳(咳嗽)の主要な原因となることが超頻出。顔面(頬部、前頭部など)の圧痛もみられる。画像問題として『副鼻腔CT』が出題され、正常なら黒い(空気)はずの上顎洞などが、白く濁っている(軟部陰影、液面形成:ニボー)所見を確認する。慢性の治療には『14員環マクロライド系抗菌薬の少量長期投与(クラリスロマイシンなど)』が絶対暗記。
覚え方・コツ
「副鼻腔炎(蓄膿症)は、頬っぺたやオデコの空洞に膿が溜まる病気。鼻水は黄色くてネバネバ(膿性鼻漏)。これが喉に垂れて(後鼻漏)咳が止まらなくなる!CTで上顎洞が真っ白。治すにはマクロライドの少量長期飲み!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。