泌尿器科に関連する疾患を8件掲載。概要・科目・更新日を確認しながら、国家試験・臨床実習・復習に使える疾患知識を効率よく整理できます。
梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)の感染によって引き起こされる性感染症(STI)。「偽装の達人」と呼ばれ、多彩な全身症状を呈する。近年、若年層を中心に感染者数が急増しており、母子感染による「先天梅毒」の予防も重要課題となっている。
von Hippel-Lindau病(VHL病)は、第3染色体にあるVHLがん抑制遺伝子の変異により、全身の多臓器に血管芽腫や多発性囊胞、悪性腫瘍を合併する常染色体顕性(優性)遺伝疾患。中枢神経・網膜の血管芽腫、腎細胞癌、褐色細胞腫が三大病変として重要である。
尿管結石は、腎臓で形成された結石が尿管に下降し、嵌頓することで激しい側腹部痛や血尿をきたす疾患。成分はシュウ酸カルシウムが最多。突然の発症と七転八倒する痛みが特徴である。
前立腺癌は、前立腺の辺縁域(外腺)に好発する、男性ホルモン(アンドロゲン)依存性の悪性腫瘍である。高齢男性に多く、PSAスクリーニングによる早期発見が普及している。骨転移(造骨性転移)をきたしやすいことが特徴である。
水腎症は、尿路の通過障害(閉塞)により尿が滞留し、上流の腎盂および腎杯が拡張した状態である。CBTや国試では、両側性と片側性の原因の鑑別、エコーでの診断、および水腎症感染や腎後性腎不全時の緊急ドレナージ(腎瘻・ステント)が超頻出である。
前立腺肥大症(BPH)は、加齢と男性ホルモンの影響で前立腺の移行域(内腺)が肥大し、尿道圧迫による排尿障害をきたす疾患である。CBTや国試では、α1受容体遮断薬などの薬物療法、風邪薬(抗コリン薬)による急性尿閉の誘発、および直腸診での所見が頻出である。
ナットクラッカー症候群は、左腎静脈が上腸間膜動脈(SMA)と腹部大動脈の間にクルミ割り器のように挟まれて圧迫され、左腎静脈圧が上昇することで血尿や側腹部痛をきたす疾患である。痩せ型の若年者に多く、CBTや国試で肉眼的血尿の原因として頻出である。